地震への警戒心高まる韓國、「熊本地震」で不安広がる、メディアも相次ぎ警鐘

Record China    2016年4月29日(金) 22時20分

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熊本地震では韓國南部でも揺れが感じられた。九州の大きな被害に韓國內(nèi)で不安が広がって地震への警戒心が高まり、メディアも警鐘を鳴らしている。寫真は被災(zāi)地。寫真提供:ボランティア団體?華聯(lián)會。

2016年4月29日、「熊本地震」を契機に、韓國でも地震に対する警戒心が高まっている。朝鮮半島は日本と比べて地震が少ないが、震源地から遠くない南部では揺れが感じられた。海を隔てた九州で大きな被害が出たことから不安が広がり、メディアも「安全地帯ではなくなった」「他人事ではない」などと、相次いで警鐘を鳴らしている。

韓國メディアによると、熊本を中心にマグニチュード(M)7.3、最大震度7などを観測した14日夜から16日朝にかけて、釜山市や蔚山市など南部地域を中心に約3900件の通報が消防當(dāng)局などに寄せられた。釜山市では一部の高層ビルやマンションが揺れ、機の上にあった寫真立てが落ちるなどしたという。

一連の地震との因果関係ははっきりしないが、同じ釜山市では16日、學(xué)生寮の建物に亀裂が見つかった。ひびは約1500人の學(xué)生が生活する建物の2階から12階の至る所にあり、學(xué)生たちは一時避難?!甘謷iき工事」疑惑が持ち上がり、學(xué)校側(cè)は精密安全診斷と補修工事を行うことを決めた。

自治體も対応に追われ、蔚山市は一定規(guī)模以上の地震が観測された場合、すべての市民に攜帯電話のショートメッセージを利用して地震発生を知らせることを決めた。上水道施設(shè)や橋などの公共施設(shè)1084カ所中、約480カ所の耐震性を20年までに高め、津波に備え、海岸における最先端の予報?警報システムも今年上半期中に設(shè)置する。

朝鮮半島は安定したユーラシアプレート上にあり、地震とは縁遠いとされてきたが、聯(lián)合ニュースは「韓國は地震安全地帯ではなくなった?」との記事を配信。韓國地質(zhì)資源研究院の池憲哲(チ?ホンチョル)地震研究センター長の見方を紹介した。

この中で、同センター長は「熊本地震により朝鮮半島に直ちに被害が生じるものではない」としながらも、「今回地震が起きたところは朝鮮半島と同じプレートにあるため、數(shù)年以內(nèi)にM5?5.5の地震が発生する可能性が高い。1?5年間は朝鮮半島に及ぼす影響を注意深く観察する必要がある」と指摘している。

延世大地球システム科學(xué)科のホン?テギョン教授も「地震が発生するためには地殻に力がたまる時間が必要だが、周辺で大きい地震が発生すれば力が加わる可能性がある。地震の時期が早まるかもしれない」とした上で、「朝鮮半島は地震が少ないからといって安心してはいけない」と注意を喚起している。

中央日報は「熊本地震、他人事でない」との社説を掲載。地震の頻度が増えているにもかかわらず、「地震を他人事と考えるため、政府の対策は空回りしている」と前置きし、「あらゆる可能性に備えて韓半島周辺地殻構(gòu)造の分析、耐震設(shè)計と施工、警報體系や非常システムの構(gòu)築などに積極的に取り組まなければいけない」などと強調(diào)している。

さらに同紙は別の記事で「學(xué)校施設(shè)の耐震化率は22.8パーセントにとどまる」などと建物の耐震化率の低さに言及。「熊本と南米エクアドルで発生したレベルの強震が韓國で起きた場合、相當(dāng)な人命と財産被害は避けられない見通し」と警告している。(編集/日向)

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