遙か西域に能楽のルーツあり？強烈な色彩を放つ「中國の原始美術(shù)」儺面の世界―甘粛省蘭州市

2007年12月10日、チャイナフォトプレスが甘粛省蘭州市の若い伝統(tǒng)工蕓師を取材した。広さ20平方メートルにも及ばない小さな借家にずらりと並ぶ色とりどりの作品は、「儺面(ヌオミエン)」と呼ばれる中國古來より伝わる祭祀用の仮面。

【その他の寫真】

悪魔や疫病を祓う儀式で巫女がかぶって舞い踴る儺面は、中國の原始美術(shù)を色濃く殘す工蕓品?，F(xiàn)在でも農(nóng)村部ではこれを用いて儺劇が演じられている。儺面のモチーフは、神聖や善良を表す神と兇暴や邪悪を表す邪神とがあり、大衆(zhòng)を代表する俗人、滑稽やユーモアを表す道化などもある。面をつけると、人間界、霊界と神界がつながると考えられている。「ヌオ」という発音から、日本の能楽のルーツになったのではないかという説もある。

仮面を製作する若き職人?馬正徳(マー?ジェンダー)さんは美術(shù)大學(xué)卒業(yè)後、教師の道を捨てて儺面に人生を奉げている。民俗文化遺産の継承者を自認(rèn)する彼は「先人の技術(shù)を絶やさないため」と、右手に握り締めた刀1本で、いまにも動き出さんばかりの生き生きした仮面を彫り続けている。(翻訳?編集/愛玉)