＜シリーズ?少數(shù)民族のふるさとを訪ねて4＞シルクロードにたたずむユグル族のふるさと?甘粛省河西回廊

歴史に名高い敦煌から東にかけて、南に祁連山脈、北に雄大な砂漠をいただく河西回廊。蘭州、武威、張液、酒泉とオアシスが點(diǎn)在し、はるか西安まで連なる河西回廊は、シルクロードのエキゾチックな風(fēng)情が漂う中國(guó)有數(shù)の砂漠地帯である。雄大な砂漠の中でも「中國(guó)で最も美しい砂漠」と呼ばれる鳴沙山は、高さ50?60mの砂山がつねに流動(dòng)する稜線を描き、ビロードのように黃金色に輝く。ここの砂は粒子が細(xì)かく、常時(shí)留まることなく吹き流れており、その流れる音が管弦や太鼓のように響くことから鳴沙山と名づけられた。

【その他の寫真】

砂漠地帯?河西回廊の中心である張掖周辺には、希少な少數(shù)民族ユグル族が居住し畜産を営んでいる。

「ユグル」という響きからも連想できるように、ユグルの族の祖先は遊牧ウイグル帝國(guó)の崩壊後、モンゴルから逃れて南下してきたウイグル人の末裔との説がある。彼らは張掖を首都に甘粛王國(guó)を築き、かつては人口30萬(wàn)人まで栄えた?，F(xiàn)在、その人口は約1萬(wàn)4000人。彼らはラマ教黃帽派を信仰しており、チベット族に近い文化風(fēng)俗を発展させてきた。鮮やかな民族衣裝が目をひき、とくに未婚の女子が被る「頭面(トウミエン)」に特徴がある。また、ミルクティーを主食のひとつとし、1日3食とるというのも遊牧民族獨(dú)特の文化である。本記事は、全8回シリーズの第4回。(翻訳?編集/愛玉)