<三菱自動車が日産傘下入り>世界のクルマ業(yè)界再編を加速=AI技術(shù)駆使した「質(zhì)」の戦いに―グーグル、アップルも參入

八牧浩行    2016年5月16日(月) 7時10分

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三菱自動車が日産自動車の傘下に入ることになった。世界の自動車業(yè)界再編を加速する可能性がある。カルロス?ゴーン社長率いるルノー?日産連合は三菱車を加え、量的には自動車2強のトヨタ、獨VWを追う體制となるが、質(zhì)の向上も欠かせない。資料寫真。

燃費偽裝で揺れる三菱自動車が日産自動車の傘下に入ることになった。世界の自動車業(yè)界再編を加速する可能性がある。カルロス?ゴーン社長率いるルノー?日産連合は三菱車を加え、量的には自動車2強のトヨタ自動車、獨フォルクスワーゲン(VW)を追う體制となるが、人工知能(AI)技術(shù)を駆使した自動運転車や電気自動車など質(zhì)の向上も欠かせない。

4月下旬に三菱自動車の2車種、三菱自動車が日産に供給した2車種の軽自動車の計62萬5000臺で燃費偽裝が発覚。その後も三菱による燃費データ不正が明らかになり、ブランド価値の低下による業(yè)績悪化が避けられない狀況に陥った。三菱自動車の株式の34%を2370億円で取得し、三菱グループ各社を抜いて筆頭株主になる。

 

トヨタ、VWが世界販売で1千萬臺を超える規(guī)模の競爭を展開、ルノー日産グループはこの2強に遠く及ばなかった?今回三菱自動車の100萬臺を加えた同グループの世界販売臺數(shù)は950萬臺に達し、「1千萬臺乗せ」も視野に入った。規(guī)模拡大により鋼板などの購買力が向上、部品の共通化を通じた原価低減効果も見込める。

 

三菱自動車は電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)をいち早く手掛け、東南アジアでは日産より実績や知名度がある。日産が力を入れるEVの「リーフ」の世界販売は累計でも約20萬臺にとどまり、先行する米テスラ?モーターズに大差をつけられている。インドやインドネシアで販売する新興國戦略車「ダットサン」シリーズも伸び悩む。

世界の自動車業(yè)界を巡る競爭は規(guī)模拡大だけではない。自動運転車などの分野で米グーグルをはじめとする新興企業(yè)が出現(xiàn)。人工知能(AI)技術(shù)を求めてフィアット?クライスラー?オートモービルズ(FCA)がグーグルと最近提攜した。米アップルも自動車産業(yè)への參入を計畫している。

家電?カメラ分野に顕著だったデジタル化の波は自動車産業(yè)への參入障壁を引き下げ、米國やカナダの部品メーカーが獨自ブランドの自動車メーカーへの參入を目指している。「ジャスト?イン?タイム」「カンバン」「カイゼン」といった効率的な生産管理方式はトヨタをはじめとする日本車メーカーの強みだったが、近い將來、電機業(yè)界と同様、逆に弱みとなってしまう恐れもある。

日産のゴーン社長は「日産と三菱は同じ日本企業(yè)であり、協(xié)力し合える。三菱自のブランドは維持されるし、日産が支援することで低下した三菱の信用は回復される。われわれはウィンウィンの関係だ」と強調(diào)している。ITデジタル革命が進行する世界的競爭の時代に?「質(zhì)」の変化に対応できなければ「日産?三菱連合」の將來も危ういと言える。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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