村人が次々に離婚し始めた??？原因、実は選挙？―北京市

2007年12月17日、今年9月、北京市懐柔區(qū)の后安峰村で、村の代表選挙が始まった。ところが、この選挙のさなか、誰も予想しなかった異様な事態(tài)が発生した。新京報(bào)が報(bào)道した。

【その他の寫真】

この人口わずか百數(shù)十人の小さな村は“黨支部書記派”と“村主任派”に二分され、久しく確執(zhí)があった。選挙は戸単位の投票で行われた、村は71戸。3グループに分けられ、2グループの選挙がすでに終了しており、その約3分の2の票が村主任に投じられていた。黨支部書記とその支持者はこれを知り、強(qiáng)い不安にかられた。

両派閥間の均衡をはかるため、黨支部書記を支持する10戸あまりの村人が、票數(shù)を増やすためにとった手段は「離婚」だった。離婚することで戸籍を増やし、票を増やすという作戦だった。ただ戸籍を分けるだけでも票を増やすことはできたが、戸籍の管理擔(dān)當(dāng)者は村主任派だったため、やむを得ず離婚作戦に踏み切った。

それまで第3グループでは、両派閥は五分五分だったが、離婚作戦が功を奏し、黨書記支持派の圧勝となった。これにより、先の2グループでの結(jié)果と合わせて両派閥でようやく均衡がとれたが、結(jié)果、20戸もの村人が離婚するという異様な事態(tài)となった。

懐柔區(qū)政府宣伝部関係者は、この件に関して、村人が票數(shù)を増やそうとしたのは自己の権利を守らんがためであり、選挙意識と権利保護(hù)意識強(qiáng)化の現(xiàn)れとも言えるが、それでもやはり離婚という手段はいきすぎだ、と語っている。今後、政府は両派閥の確執(zhí)の仲裁と村人に冷靜になるよう対応を講じたいとしている。（翻訳?編集/岡田）