2016年5月20日、徹夜で長(zhǎng)時(shí)間座って仕事をし、3度の食事も不規(guī)則。中國(guó)ではこんな「殘業(yè)文化」が形成され、都市部の會(huì)社ではごく普通のこととなっている。では、なぜ長(zhǎng)時(shí)間の仕事が日常茶飯事になっているのだろう？従業(yè)員はなぜ、進(jìn)んで殘業(yè)をするのだろう？このような現(xiàn)象をどのように解決すればよいのだろう？中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

長(zhǎng)時(shí)間の仕事が常態(tài)化 1週間に20時(shí)間以上も経済が急速に発展するにつれ、人々の生活のリズムは早くなり、夜でも明るいオフィスビルが都市の普通の光景となっている。多くの人にとって、長(zhǎng)時(shí)間の仕事がごく普通の生活となっているのだ。

北京のある外資系企業(yè)で働く李威さんは取材に対して、「毎週殘業(yè)を平均約20時(shí)間している。それに平日や週末に家でしている仕事の時(shí)間は含まれていない。こういう殘業(yè)は常態(tài)化している」とこぼす。

2015年8月に、求人サイト?智聯(lián)招聘が発表した「2015年ホワイトカラー8時(shí)間生存クオリティ調(diào)査研究報(bào)告書(shū)」によると、「仕事中に運(yùn)動(dòng)はしない」と答えたホワイトカラーは過(guò)半數(shù)を占め、ホワイトカラーの3人に一人が1週間の殘業(yè)が「5時(shí)間以上」と答えた。また、ホワイトカラーのうち、仕事の環(huán)境に「満足している」との回答はわずか2割にとどまった。

身心の健康に悪影響を與える「殘業(yè)文化」は、従業(yè)員の権益を侵しているだけでなく、従業(yè)員の身心の健康にも悪影響を及ぼす。2015年9月に、北京、上海、広州で殘業(yè)をしているホワイトカラー1500人を?qū)澫螭藢g施された調(diào)査では、回答者の70%以上が便秘や腰痛、肩こり、手足の無(wú)力感、精神的疲労、目まい、頭痛など15の癥狀を訴えた。そして、1日3食を規(guī)則正しく食べているとの回答は26%にとどまり、57%が睡眠時(shí)間は「7時(shí)間以下」と答えた。

中國(guó)人的資源?社會(huì)保障部（省）労働科學(xué)研究所の鄭東亮?所長(zhǎng)は、「以前、中國(guó)は非正規(guī)社員の労働者が多く、従業(yè)員の基本給を低く設(shè)定し、収入を多くするために従業(yè)員が殘業(yè)をしなければならないスタイルにしていた工場(chǎng)や企業(yè)が多かった。特に、労働集約型の輸出加工業(yè)がそうだった?，F(xiàn)在、多くの企業(yè)がそのようなスタイルをいまだに採(cǎi)用している。また、経済が低迷すると、利益を確保するために人員を削減し、従業(yè)員に殘業(yè)を強(qiáng)いる企業(yè)もある」と分析する。

ある北京の大手國(guó)有銀行で働いているホワイトカラーの趙楽楽さんは取材に対して、「毎週殘業(yè)を平均10時(shí)間ぐらいしている。すべてサービス殘業(yè)。殘業(yè)手當(dāng)はない。上司から殘業(yè)するよう指示されたことはないが、実際には、上司から與えられる仕事の量は、勤務(wù)時(shí)間內(nèi)に終わるものではない。サービス殘業(yè)するしかなく、會(huì)社ももちろん従業(yè)員に殘業(yè)手當(dāng)を払うことはない。殘業(yè)をせざるをえないという時(shí)もある。自分の仕事は勤務(wù)時(shí)間中に終わったのに、他の同僚はまだ仕事をしているため、仕方なく會(huì)社に殘って一緒に殘業(yè)することもある」と話す。

中山大學(xué)（広東省広州市）社會(huì)科學(xué)調(diào)査センターが昨年12月に発表した「中國(guó)労働力の動(dòng)的調(diào)査：2015年報(bào)告書(shū)」によると、殘業(yè)する會(huì)社員の60%以上が自ら進(jìn)んでしており、過(guò)半數(shù)がその原因について「殘業(yè)代を得るため」と説明している。

中國(guó)労働學(xué)會(huì)の蘇海南?副會(huì)長(zhǎng)も、「原因は企業(yè)が支払う報(bào)酬が低く、労働者は通常の勤務(wù)で得られる報(bào)酬だけで自分や家族の生活を支えられないから」と分析する。鄭所長(zhǎng)は、「それぞれの業(yè)界が、その労働ノルマの基準(zhǔn)を設(shè)定しなければならない。これについて、早くから各地、各業(yè)界が模索しているが、いまだに明確な基準(zhǔn)がない狀態(tài)。労働ノルマの基準(zhǔn)を設(shè)定すると業(yè)界の発展にもメリットがある。ただ、どのくらいの量にするのか、どのように決めるのかなど、複雑な問(wèn)題が殘っている。業(yè)界內(nèi)で引き続き推進(jìn)しなければならない」と指摘。

そして、「労働者の殘業(yè)が長(zhǎng)いという問(wèn)題を解決するために、さまざまな分野から著手しなければならない。例えば、労働保障監(jiān)察當(dāng)局が、監(jiān)督を強(qiáng)化することも必要だし、労働者自身も自分の権益を守るという意識(shí)を向上させなければならない」との見(jiàn)方を示している。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集KN）