2016年6月10日、臺(tái)灣女性が中國(guó)本土から臺(tái)灣に移住してきた高齢の男性をののしる動(dòng)畫(huà)が物議を醸している問(wèn)題で、女性の素性が明らかとなった。

動(dòng)畫(huà)は臺(tái)灣南部の高雄市の公園で撮影されたもの。女性自身が撮影しているとみられ、臺(tái)灣で60年余り生活しているという高齢の男性に対して、「なぜ中國(guó)（本土）に帰らない？」「臺(tái)灣人のすねをかじるな」「恥知らずの中國(guó)難民！祖國(guó)に帰れ！」などとののしる様子が映っている。

女性の名前は洪素珠（ホン?スージュー）といい、「公民の記者」を自稱(chēng)している。民間組織「臺(tái)灣民政府」の活動(dòng)に參加しており、個(gè)人の紹介ページには國(guó)籍が「日本」であるかような內(nèi)容がある。また、一部の映像で「臺(tái)灣はあなたたちの土地じゃない。私たちは日本人の子どもだ」などと発言している様子が映っているという。しかし、関連資料から洪氏の父親が中國(guó)広東省出身であることや、自身もかつて「私は外省人」と発言していたことがわかり、騒動(dòng)の広まりに拍車(chē)をかけた。

臺(tái)灣民政府はこの件について聲明を発表し、「臺(tái)灣民政府にはいわゆる『公民の記者』は存在せず、その言動(dòng)はわれわれとは一切関係ありません」としている。臺(tái)灣の蔡英文（ツァイ?インウェン）総統(tǒng)もこの問(wèn)題に言及しており、フェイスブックで「いかなるヘイトスピーチも批判しなければならない。いかなる民族的偏見(jiàn)の拡散も即座にやめなければならない」とし、互いに耳を傾け合い、団結(jié)することが大切だと訴えている。（翻訳?編集/北田）