南北境界線の海で「ワタリガニ戦爭」、韓國海洋警察と中國漁船の攻防続く

Record China    2016年6月19日(日) 5時(shí)0分

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黃海の韓國と北朝鮮の境界線の海で、ワタリガニを狙って中國漁船が大挙して韓國側(cè)の水域に侵入。これを取り締まる韓國海洋警察などとの攻防戦が続いている。寫真はカンジャンケジャン。

2016年6月17日、韓國と北朝鮮の境界線の海で「ワタリガニ戦爭」が繰り広げられている。今が旬のワタリガニを狙って中國漁船が大挙して韓國側(cè)の水域に侵入。韓國政府は中國側(cè)に取り締まりの強(qiáng)化を求めているが、違法操業(yè)は続く。韓國海洋警察などが出動(dòng)すると、中國漁船は北側(cè)の水域に逃げ込むなど、攻防戦が続いている。

中國漁船が目立つのは、黃海の韓國?延坪島(ヨンピョンド)周辺。水産資源が豊富な海域だが、黃海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近く、韓國漁船は通行と操業(yè)が禁じられている。延坪島は北朝鮮の甕津(オンジン)半島の南約12キロに位置し、10年11月には北朝鮮の砲撃で兵士2人が死亡。民家などにも大きな被害が出た。

ワタリガニは韓國で人気がある食材で、生のままタレに漬け込んだ「ケジャン」が知られる。しょうゆダレの「カンジャン(しょうゆ)ケジャン」と唐辛子ベースのタレを使った「ヤンニョムケジャン」が代表的な料理だ。

韓國?聯(lián)合ニュースが報(bào)じた海洋水産部の統(tǒng)計(jì)によると、今年4月のワタリガニの漁獲量は575トンで前年同月に比べ69%急減した。1?4月の累計(jì)も664トンで、前年同期(2107トン)の3分の1にも満たないという。

ワタリガニ激減について、韓國の漁業(yè)関係者は「漁期に繰り返される中國漁船の違法操業(yè)の影響が深刻だ」と主張する。韓國での漁は65ミリ以上の網(wǎng)目の網(wǎng)を利用するよう制限されているが、中國漁船には規(guī)制がなく、小さいカニまで底引き網(wǎng)で根こそぎ持っていってしまい、資源の枯渇につながっている。聯(lián)合ニュースは「中國漁船がこれみよがしに陣取っているのを見ると、悔しさを抑えきれない」と怒りをあらわにする延坪島関係者の聲を伝えている。

ハンギョレ新聞によると、中國漁船はNLLと延坪島の間の海で數(shù)日間、違法操業(yè)を繰り広げ、韓國海洋警察や海軍が拿捕(だほ)作戦を?qū)g施する兆候があると、北朝鮮の水域に逃走する。4月から6月までNLL近くの海上で海軍レーダーに捕えられた中國漁船の數(shù)は、13年に1日平均172隻だったが、14年には212隻、15年には329隻と毎年増え続けている。

業(yè)を煮やした韓國漁民は今月5日、船員が寢ていた中國漁船に乗り込んで2隻を拿捕。事態(tài)を重視した韓國外交部報(bào)道官は9日、「問題解決に向け多角的な外交努力を続けていく。中國側(cè)に対策づくりを強(qiáng)く求める」と言明。拿捕の後の7日と8日に中國側(cè)に抗議し、強(qiáng)力かつ実効性のある措置を直ちに取るよう改めて要求したと強(qiáng)調(diào)した。

しかし、中國漁船の違法操業(yè)問題は朝鮮半島で南北が厳しく対峙(たいじ)する現(xiàn)狀と緊密に関係している。韓國側(cè)が思い通りには取り締まりできない間隙(かんげき)を突いて中國漁船は操業(yè)。韓國政府は有効な対策を打ち出せないまま手をこまねいているのが実情だ。(編集/日向)

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