2016年6月22日、中國各地で不安が広がっている學(xué)校の「毒トラック」問題に関し、新華網(wǎng)は「毒トラックは工業(yè)廃棄物によって作られている」と指摘する記事を掲載した。

中國ではこのところ、各地の學(xué)校で「運動場やトラックから異臭がする」との聲が上がり、多くの生徒にめまいや鼻血癥狀が出た北京市第二実験小學(xué)校白雲(yún)路分校の例は特に注目を集めた。中國中央テレビ（CCTV）の記者が業(yè)者に聞き取りを行ったところ、北京の學(xué)校のトラック用原料の多くは北京近郊の河北省保定、滄州一帯で生産されていることが判明。その後、身分を隠して接觸した施工業(yè)者の1人が「利益を出すための鍵は原料。廃棄されたタイヤや電線を砕いたものを使えばコストを抑えられる」と明かした。

この男性によると、廃タイヤの1トン當(dāng)たりの価格は1400?1500元（約2萬2000?2萬4000円）。さらに、「安ければどんな物でも原料として混ぜ込む」とも話しており、滄州市の雑然とした生産現(xiàn)場に記者を案內(nèi)した別の施工業(yè)者は「廃タイヤで作った原料と粘著素材の配合は特に基準(zhǔn)がなく、勘を頼りにやっている」とコメント。「體に悪いと思うから自分は工事現(xiàn)場には行かない」とも語った。

中國の法律は商品に生産工場の名前や使用上の説明などを明記するよう定めているが、これら原料には記載がない。CCTVは「調(diào)査した生産拠點の関係者は有毒成分を含んでいると知りながら何の処理も施さずにトラックの原料とした。小學(xué)生がここで運動したらどんな結(jié)果になるかは想像がつく」と指摘している。（翻訳?編集/野谷）