人民網(wǎng)日本語版 2016年6月30日(木) 14時(shí)50分
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日本メディアが伝えたところによると、日本はこのほど2016年から中國への米の輸出を全面的にスタートすることを決定したという。
日本メディアが伝えたところによると、日本はこのほど2016年から中國への米の輸出を全面的にスタートすることを決定したという。國際商報(bào)が伝えた。
米の卸販売を手がける商社や業(yè)界団體は計(jì)5カ所。東京の木徳神糧株式會(huì)社、北海道のホクレン農(nóng)業(yè)協(xié)同組合連合會(huì)、神戸の神明ホールディング、橫浜の千田みずほ株式會(huì)社、北海道(倶知安町)のショクレン北海道が、今年の夏以降、中國への輸出を開始する予定だ。
対中輸出を拡大する日本側(cè)の理由は、少子高齢化の進(jìn)行により、日本國內(nèi)の米の需要が減少を続けているため、おいしくて高品質(zhì)の日本ブランド米を消費(fèi)大國の中國に輸出することを決めたというものだ。日本側(cè)のデータをみると、確かに米の一人あたり消費(fèi)量が減少を続けると同時(shí)に、食用米の在庫量が増加を続けている。
また対中輸出を促したより深層レベルの原因として、環(huán)太平洋経済連攜協(xié)定(TPP)の影響で、日本製品が深刻な打撃を受け、新たな位置づけや販売ルートを模索せざるを得なくなり、世界市場における高級(jí)農(nóng)産品が最善の選択になったことが挙げられる。
▽高級(jí)路線への移行を迫られる日本農(nóng)産品
報(bào)道によると、木徳神糧は北海道の高級(jí)米「ゆめぴりか」5トンを輸出する。ホクレンは15トン前後を輸出するが、ブランドは輸出先の買い手と相談して決めるという。
日本から中國への米の輸出量はこれまではずっと少なかったが、最近になって猛烈な勢いで増加している。日本側(cè)のデータをみると、14年の対中米輸出量は158トンで、前年比3.4%増加した。15年は600トンで、14年の約4倍になった。
南開大學(xué)日本研究院の劉雲(yún)客員研究員は、「日本側(cè)が今年、対中輸出を拡大しようとしているのは、表面的にみれば、今年に入り日本政府が大使館を通じて農(nóng)産品の輸出を促進(jìn)する一連の政策のキャンペーン活動(dòng)を行ったことがきっかけだ。ここ數(shù)年、日本政府は農(nóng)産品輸出を大変重視し、特に今年は農(nóng)産輸出を重點(diǎn)事業(yè)に據(jù)えた。各國における農(nóng)産品の輸出を推進(jìn)することで、農(nóng)業(yè)の産業(yè)としてのバージョンアップを促進(jìn)したい考えで、中國もそのターゲット國の一つだ」と指摘する。なぜ米なのかといえば、「中國の消費(fèi)者の間で最近は日本米の認(rèn)知度が上がったことから、日本が中國により多くの米を輸出することを検討するようになったため」という。
深層レベルでみると、対中輸出拡大は日本のTPP加盟と関連がある。劉客員研究員はさらに踏み込んで、「國境を越えた貿(mào)易活動(dòng)において、労働力コストの點(diǎn)で、日本の農(nóng)産品が抱える主な問題は価格の高さだ。TPP交渉の重點(diǎn)の一つは日本の農(nóng)産品市場の門戸を開放することだ。TPPの協(xié)定文はすでに調(diào)印されており、発効は時(shí)間の問題で、そうなれば日本の価格の高い農(nóng)産品が打撃を受けることは避けられない。劉客員研究員は、「こうした動(dòng)きが日本の外食産業(yè)や農(nóng)産品に新たな位置づけの模索を迫り、日本が選択したのは『高級(jí)農(nóng)業(yè)路線』だった。この路線が実際に體現(xiàn)するのは、農(nóng)産品の生産における日本の優(yōu)位性だ。日本政府は、優(yōu)位性の向上を通じて、日本の農(nóng)産品の國際貿(mào)易における位置づけを見いだし、輸出量を増やそうと考えている」と説明する。
また劉客員研究員によると、「実績を作るために、日本の農(nóng)産品の國際高級(jí)化路線を推進(jìn)するのは、安倍內(nèi)閣のここ數(shù)年の主要任務(wù)の一つでもあり、目立った成果を上げている。昨年の農(nóng)産品輸出は大幅な増加を達(dá)成した」という。
日本の農(nóng)林水産省がまとめたデータによれば、15年の日本の農(nóng)産品輸出額は61億5千萬ドル(約6243億円)で前年比21.8%増加した。3年連続の増加で、過去最高も更新した。このうち米は2156萬ドル(約21億9157萬円)で同56.4%増加した。
▽中國米の品質(zhì)も向上
劉客員研究員は、「中國の農(nóng)業(yè)にとって、日本の農(nóng)産品がもつ優(yōu)位性は超えられないものではない」との見方を示す?!钢袊热毡兢蚊驻蛸Q(mào)易という観點(diǎn)で考えると、將來は中國米も高級(jí)農(nóng)業(yè)生産へ方向を転換するとみられ、今後の日本米の対中輸出の道のりは決して平坦とはいえない。興味深い例を挙げると、さきに日本で『飯炊き仙人』と呼ばれた村嶋孟さんが、中國の東北地域で最もおいしい米を見つけたため、老後を中國で過ごしたいと言っていることだ。ここから、中國の高品質(zhì)の米が日本米に引けを取らないことがわかる。今後、中國農(nóng)産品の質(zhì)が向上するにつれて、日本農(nóng)産品の優(yōu)位性は弱まることになる」と説明する。
劉客員研究員の見方では、「現(xiàn)在、日中両國の農(nóng)産品貿(mào)易における最も主要な問題は貿(mào)易をめぐる不公平さだ」という。「國という観點(diǎn)で考えると、米の輸出は日本が一貫して主張してきたことだ。だが輸入では、日本がこれまでずっと採用してきたのは『輸入割當(dāng)制』によって農(nóng)産品の輸入を制限するというやり方だった。日本は今年、TPP交渉で中國産農(nóng)産品の輸入割當(dāng)を減らし、その分、米國産農(nóng)産物の輸入割當(dāng)を増やした。相対的にみて、中國の日本産農(nóng)産品に対する輸入の制限は緩く、割當(dāng)は多い」。
11年に福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故が発生すると、日本では消費(fèi)者の多くが中國、タイ、ベトナムなどから輸入された野菜や穀物を選ぶようになった。だが劉客員研究員は、「日本が中國から輸入した米はすべて割當(dāng)の範(fàn)囲內(nèi)で、価格は相対的に安く、主に酒造など農(nóng)産品の加工に利用され、市場に出回ることはなかった。國家間の政策や経済貿(mào)易の関係を考えると、最も解決が必要なのは日本の米輸入の開放という問題だ」と指摘する。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KS)
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