<コラム>「エリートスクラム」から覗き見た北朝鮮、その魅力と特徴とは?

北岡 裕    2016年7月7日(木) 12時17分

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北朝鮮では、始終エリートの案內(nèi)員が付き添う。北朝鮮では偶然の出會いや継続的な交流はないが、北朝鮮ならではの魅力もある。寫真は船橋洞のメリヤス工場。筆者撮影。

観光で行く場合、北朝鮮側(cè)の受入先となるのは朝鮮國際旅行社。観光でなら北朝鮮に行くのは意外と簡単だ。訪朝団の場合、受入先となるのは対文協(xié)(朝鮮対外文化連絡(luò)協(xié)會)と呼ばれる組織。訪朝団の場合は募集をかけた朝鮮総連の支部の許可が必要で、見學(xué)先も家庭訪問や工場など、観光よりも視察の要素が強(qiáng)くなるのも訪朝団の特徴。

観光でも訪朝団でも平壌國際空港に到著してから帰國の途に著くまで、2人以上の案內(nèi)員と呼ばれる人が常に一緒。彼らは金日成総合大學(xué)や平壌外國語大學(xué)、日本でいうなら東大や東京外大を卒業(yè)した超エリートで、話す日本語は実に流暢。訪朝団でお世話になった案內(nèi)員が日朝交渉で通訳として働いているのをニュースで見て驚いたりもする。

ホテルや商店、バーで働く人たちのことを接待員と言う。見目麗しい女性が多いが、彼女たちも主に平壌商業(yè)大學(xué)でサービスについて徹底的に學(xué)び、外國人と接することにも慣れたエリートたち。訪問先で説明をする人たち、家庭訪問で出會った家族たちもみな選ばれた人たちだ。そして基本的に滯在中、自由行動はない。つまり北朝鮮入國から出國まで、私たちは北のエリートたちにがっちりスクラムされた狀態(tài)で決められた日程をこなして行くのだ。旅先でふらっと立ち寄った居酒屋で地元の肴に舌鼓をうち、意気投合した地元の人たちと酒を酌み交わすような偶然性や、LINEのIDを交換して帰國後も交流を続ける継続性はない。一期一會、一回限りの出會い。それもまた私を北朝鮮に何度も足を運(yùn)ばせる魅力だったりもする。

■筆者プロフィール:北岡裕

76年生まれ。東京在住。主な著作に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店?共著)。一般財団法人霞山會HPと広報誌「Think Asia」、週刊誌週刊金曜日、SPA!などにコラムを多數(shù)執(zhí)筆。朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報」でコラム「Strangers in Pyongyang」を連載。異例の日本人の連載は在日朝鮮人社會でも笑いと話題を呼ぶ。一般社団法人「內(nèi)外情勢調(diào)査會」での講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。過去5回の訪朝経験と北朝鮮音楽への関心を軸に、現(xiàn)地の人との會話や笑えるエピソードを中心に今までとは違う北朝鮮像を伝えることに日々奮闘している。執(zhí)筆と講演の依頼、お待ちしています!

■筆者プロフィール:北岡 裕

1976年生まれ、現(xiàn)在東京在住。韓國留學(xué)後、2004、10、13、15、16年と訪朝。一般財団法人霞山會HPと広報誌「Think Asia」、週刊誌週刊金曜日、SPA!などにコラムを多數(shù)執(zhí)筆。朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報」でコラム「Strangers in Pyongyang」を連載。異例の日本人の連載は在日朝鮮人社會でも笑いと話題を呼ぶ。一般社団法人「內(nèi)外情勢調(diào)査會」での講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。過去5回の訪朝経験と北朝鮮音楽への関心を軸に、現(xiàn)地の人との會話や笑えるエピソードを中心に今までとは違う北朝鮮像を伝えることに日々奮闘している。著書に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店?共著)。

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