南シナ海問題、亀裂深まるASEAN、カンボジア、中國(guó)の「代理人」に、外相會(huì)議聲明、仲裁判決に言及せず

Record China    2016年7月30日(土) 3時(shí)30分

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南シナ海問題で東南アジア諸國(guó)連合(ASEAN)の亀裂が深まっている。ラオスで開かれた外相會(huì)議の共同聲明は常設(shè)仲裁裁判所の判決に言及しなかった。外相會(huì)議ではカンボジアが中國(guó)の「代理人」役を務(wù)めた。寫真はカンボジアの國(guó)旗。

2016年7月29日、南シナ海問題をめぐり、東南アジア諸國(guó)連合(ASEAN)の亀裂が深まっている。ラオスで開かれた外相會(huì)議では、常設(shè)仲裁裁判所(PCA)が中國(guó)の領(lǐng)有権を否定した直後にもかかわらず、各國(guó)の思惑が交錯(cuò)。共同聲明では仲裁裁判に言及しなかった。この中で中國(guó)の「代理人」役を買って出たのはカンボジアだ。

ASEANはベトナム戦爭(zhēng)中の1967年、米國(guó)の後押しを受けた「反共のとりで」として、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンの5カ國(guó)でスタートした。84年にブルネイが加盟して6カ國(guó)になり、95年ベトナム、97年ミャンマー?ラオス 99年カンボジアと続き、計(jì)10カ國(guó)になった。

日本メディアによると、24日からラオスの首都ビエンチャンで開催されたASEAN外相會(huì)議で、中國(guó)と南シナ海の領(lǐng)有権を爭(zhēng)うフィリピンとベトナムは、共同聲明に(1)仲裁裁判の判決を歓迎する(2)中國(guó)の大規(guī)模な埋め立てに懸念を示す(3)法にのっとったプロセスと外交を尊重する―などの明記を主張した。

これに対し、カンボジアがASEANの「全會(huì)一致の原則」を盾に強(qiáng)く抵抗。25日に採(cǎi)択された共同聲明では南シナ海情勢(shì)について中國(guó)の名指しを避けつつ、「深刻な懸念」を表明し、「法的プロセスの尊重」の文言は盛り込まれたものの、仲裁裁判には一切觸れなかった。

ASEAN內(nèi)の親中派はカンボジア、ラオスとブルネイ。ラオスは取りまとめ役の議長(zhǎng)國(guó)で動(dòng)きにくく、ブルネイは目立つのを好まない。AFP通信は「カンボジアがASEANの合意形成を阻止」と報(bào)じた。

カンボジア政府を率いるフン?セン首相は、約300萬人の國(guó)民を虐殺したとされるポル?ポト派(クメール?ルージュ)出身。東部地方軍の幹部だったが、ポル?ポト派指導(dǎo)部による粛清の危険を感じて1977年、ベトナムに逃亡した。

カンボジアに侵攻したベトナム軍は79年1月、首都プノンペンを制圧し、ポル?ポト政権を打倒。ベトナム軍と共に母國(guó)に戻ったフン?セン氏は外相などを経て30代の若さで首相に就任した。當(dāng)時(shí)、中國(guó)が支持していたポル?ポト派はタイ國(guó)境のジャングルに逃れ、フン?セン首相を「ベトナムの操り人形」などと非難していた。

ASEANが大きな役割を果たしたカンボジア和平達(dá)成後もフン?セン氏は、ほぼ一貫して首相にとどまり、政権?fù)?dān)當(dāng)期間は30年以上に及ぶ。近年は経済援助や投資を続ける中國(guó)に急接近。かつて自らを権力の座に就かせたベトナムとは、すっかり袂(たもと)を分かった形だ。

南シナ海問題に関する他のASEAN各國(guó)の立ち位置は複雑。領(lǐng)有権を主張するマレーシアや周辺海域で中國(guó)漁船の違法操業(yè)が相次ぐインドネシアは中國(guó)に批判的だが、タイ、ミャンマー、シンガポールは深入りを避けている。

今回の共同聲明が中國(guó)に配慮する內(nèi)容になったのは、こうした関係の表れでもある。PCAの“お墨付き”があるのに、域內(nèi)の問題で明確な立場(chǎng)を示せなかったASEANは大きな岐路に立たされている。(編集/日向)

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