2016年7月30日、韓國(guó)が米國(guó)と中國(guó)のはざまで難しい外交のかじ取りを迫られている。米國(guó)の求めに応じ、中國(guó)の反対を押し切って高高度迎撃ミサイル(THAAD）配備に踏み切ったが、核?ミサイル開(kāi)発を進(jìn)める北朝鮮の暴走を止めるには後ろ盾の中國(guó)の協(xié)力が不可欠。韓國(guó)メディアは、揺れる外交をなかなか解けない「高次方程式」に例えている。

中央日?qǐng)?bào)によると、韓國(guó)の尹炳世外相はラオスの首都ビエンチャンで開(kāi)かれた東南アジアアジア諸國(guó)連合(ASEAN)地域フォーラム（ARF）閣僚會(huì)議に際して中國(guó)の王毅外相と會(huì)談。王外相は「最近の韓國(guó)の行動(dòng)は雙方の信頼を損ねた。殘念に思う」と述べ、THAAD配備中止を求めた。王外相は尹外相の発言に手で遮ったり、あごに手を當(dāng)てたまま発言を聞いたりする「外交的な欠禮」に近い行動(dòng)も取っていたという。

これに対し、尹外相は「「両國(guó)関係が緊密になるほどさまざまな挑戦がありうるが、克服できない事案ではない」と強(qiáng)調(diào)。尹外相は「山に出くわせば道をつけ、水に出くわしたら橋をかける」という言葉で、「困難なことがあれば、これを解決するために努力しなければならない」を意味する「逢山開(kāi)道、遇水搭橋」を引用して説明に努めたが、冷たい雰囲気は変わらなかったという。

聯(lián)合ニュースは26日のASEANプラス3（日中韓）外相會(huì)議に出席した尹、王外相は「あいさつも交わさなかった」と指摘。THAADをめぐり、中韓両國(guó)が「神経戦」とも伝えた。

韓國(guó)とは対照的に、王外相は北朝鮮の李容浩外相とは親密な関係を演出してみせた。韓國(guó)メディアによると、両外相は北京から出発して昆明を経由する同じ飛行機(jī)でラオスに到著。宿舎も同じホテルだった。

25日の中朝外相會(huì)談で王外相は冒頭、李外相に「（5月8日の外相）就任をお祝いする」「中朝では関係発展のために共同で努力する用意がある」と発言。「共同の関心事になる問(wèn)題について深みのある意見(jiàn)交換をするつもりだ」と付け加えた。

李外相は「王毅外相が朝鮮民主主義人民共和國(guó)のために祝電を送ってくれたことに対して感謝してやまない」として、「今後、朝中親善のために積極協(xié)力する外交関係を結(jié)びたい」と応えた。祝電は今月11日の中朝友好條約締結(jié)55周年を迎えて中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席が北朝鮮の金正恩委員長(zhǎng)に送ったものを指す。

さらに李外相は「「今後、朝中親善のために積極協(xié)力する外交関係を結(jié)びたい」とエール。中央日?qǐng)?bào)は「韓國(guó)に見(jiàn)ろと言わんばかりに北朝鮮外相の手を握った王毅外相」と報(bào)じている。

「高次方程式に直面した韓國(guó)外交」（中央日?qǐng)?bào)）は、常設(shè)仲裁裁判所が中國(guó)の広範(fàn)な領(lǐng)有権主張を退けた南シナ海問(wèn)題でも示された。中國(guó)に判決受け入れを迫った日本や米國(guó)、オーストラリアとは一線(xiàn)を畫(huà)し、中國(guó)への配慮をにじませている。

中央日?qǐng)?bào)は、判決直後の今月14日、米ホノルルで開(kāi)催された日米韓3國(guó)の外務(wù)次官會(huì)議後の記者會(huì)見(jiàn)で「判決を支持するか」と問(wèn)われた韓國(guó)の林聖男外交部第1次官は「平和的解決を3回反復(fù)」と報(bào)道。日米とは異なり、法治、適法性、法的拘束力などに言及を避けた、と解説した。（編集/日向）