日本の焼き餃子は「中國(guó)のパクリ」なのか?―中國(guó)コラム

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版    2016年8月6日(土) 22時(shí)30分

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中國(guó)人が日本の焼き餃子を初めて見た時(shí)は、特に何も感じず、中國(guó)の「パクリ」とぐらいにしか思わないだろう。しかし、日本で長(zhǎng)く生活していると、その主観的判斷は間違っていたことに気付く。

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中國(guó)人が日本の焼き餃子を初めて見た時(shí)は、特に何も感じず、中國(guó)の「パクリ」とぐらいにしか思わないだろう。しかし、日本で長(zhǎng)く生活していると、その主観的判斷は間違っていたことに気付く。(文:徐航明。瞭望東方周刊掲載)

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実際には、日本の焼き餃子と中國(guó)の水餃子は、食感や食べ方、作り方など全てが違う。相違點(diǎn)をざっとまとめてみると、日本の焼き餃子と中國(guó)の水餃子の主な違いは三點(diǎn)あげられる。一つ目は食感。中國(guó)の水餃子はもっちりしているが、日本の焼き餃子はパリッとしている。二つ目は食べ方。中國(guó)の水餃子が主食であるのに対して、日本の焼き餃子はおかずとして食べる。そして最後に作り方。中國(guó)の水餃子の皮は程よい厚さが求められるが、日本の焼き餃子の皮は薄くなければならない。

このような大きな違いには、歴史的な理由がある。第二次世界大戦後、靜岡県浜松市など、製造業(yè)が集まる場(chǎng)所には、中國(guó)の戦地から帰って來(lái)た多くの軍人が集まった。その一部の人々が同地で生産された豚肉やキャベツを使って、中國(guó)で食べた餃子を作って商売するようになったのだ。日本の主食はお米が絶対的地位を占めているため、水餃子が焼かれて、おかずとして食べられるようになった。材料が安く、おいしいため、焼き餃子は日本であっという間に広まっていった。

しかし、日本人のイノベーション力は、焼き餃子を、日本で普及させただけでなく、海外進(jìn)出させて成功し、英語(yǔ)の名詞まで作ってしまった點(diǎn)にある。米國(guó)西海岸のある都市のスーパーで、冷凍餃子の袋に書かれた商品名を見たことがあるが、水餃子の英単語(yǔ)である「DUMPLING」でもなければ、水餃子の中國(guó)語(yǔ)のローマ字表記「JIAOZI」でもなく、日本語(yǔ)の餃子を音訳した「GYOZA」だった。さらに驚いたのは、フランスのパリに、「GYOZA BAR」というレストランが登場(chǎng)し、日本の焼き餃子とビールが売られていたことだ。

日本の焼き餃子は既に世界に進(jìn)出しているのに対して、中國(guó)の水餃子は、中國(guó)と海外の中華料理店でしか食べられない。そのため、日本の焼き餃子は単なるイノベーションではなく、中國(guó)の水餃子の海外市場(chǎng)を奪ったと言うことができる。

日本の焼き餃子が世界進(jìn)出を果たした背景には、餃子製造機(jī)の発明がある。餃子製造機(jī)を最も早く開発し、世界最大の餃子製造機(jī)メーカーとなったのは、浜松市の小さな企業(yè)「東亜工業(yè)」。元々はバイクの部品を製造していた企業(yè)だ。

40年前、同社の創(chuàng)始者が浜松市のある餃子屋さんで食事をした際、店員が苦労して餃子を作っているのを見て、餃子製造機(jī)を開発しようと思い付いたという。そして、自分が最も得意とする金屬加工の技術(shù)を応用して、全自動(dòng)と半自動(dòng)の餃子製造機(jī)を作り、世界で販売するようになった。中國(guó)にも支社があり、「GYOZA文化」を伝えるアイテムとなっている。

実際には、餃子だけでなく、中國(guó)のタンメンをベースに作った日本のラーメンも世界で人気となっており、ラーメンの日本語(yǔ)の発音「RAMEN」もまた英単語(yǔ)になっている。豆腐も英語(yǔ)圏では、「TOFU」と呼ばれ、これも日本語(yǔ)の発音。その理由も日本企業(yè)が一番に米國(guó)市場(chǎng)に進(jìn)出したからだ。地域の名物料理を世界に発信する點(diǎn)において、中國(guó)は日本がどのように発展してきたのか分析する必要があるだろう。(提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集KN)

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