真夜中が迫った深夜、北京地下鉄6番線の終電の車內(nèi)には、殘業(yè)で遅くなった多くの人が、半ば眠りかけた狀態(tài)で帰宅の途についている。北京地下鉄の「終電族」の多くは、このような殘業(yè)族だ。彼らの中には、2都市間を行き來(lái)するIT男性や、市バスの運(yùn)転手がいる。職業(yè)や下車駅はそれぞれ違っても、彼らの顔に漂う疲労感はまったく変わらない。中國(guó)新聞網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

○「時(shí)間通り」の建築デザイナー：2年あまり、毎日終電

平日?週末に関係なく、毎日午後11時(shí)20分ころになると、北京地下鉄6號(hào)線終電の常連客である建築デザイナーの邵彬氏は、時(shí)間通りに花園橋駅に現(xiàn)れ、終電に乗り込んで草房に向かう。

邵氏は仕方がないといった風(fēng)に、「毎晩、この時(shí)間まで殘業(yè)しなければならないのが、我々建築デザイナーの宿命だ。実のところ、生活のゆとりなどとっくの昔に無(wú)くなった。疲れも十分に感じている。だが、このような生活を2年以上送り、今では慣れっこになった」と話した。日々の生活で疲労困憊するのは確かだが、その疲れに対する対価は、決して低くはないと彼は言う。彼の月給は2萬(wàn)元（約30萬(wàn)円）を上回り、多くの人にとって申し分ない額である。

○「奔走」するIT男性：「2都市間を行き來(lái)する生活」に固執(zhí)

同じ北京地下鉄終電組であっても、夫婦ともども北京に住んでいる邵氏とは異なり、趙力氏は、妻と別居して自分だけが北京で仕事をすることを選んだ。IT業(yè)界で働く趙氏は、さまざまなプロジェクトに関わっていることから、仕事の行動(dòng)範(fàn)囲が非常に大きく、北京市外へ頻繁に出張する。このため、彼の妻は故郷の済南で生活している。このような狀況から、彼は勤務(wù)時(shí)間以外に、週末になると妻の住む故郷に帰り、家族と一緒に週末を過(guò)ごす。少しでも長(zhǎng)く故郷の家で過(guò)ごしたいと、彼はかなり遅い時(shí)間に発車する北京行き列車に乗る。そして北京に著くと終電か終電前の地下鉄に飛び乗る。

趙力氏にとって、このように遠(yuǎn)距離を行き來(lái)することは非常に疲れるが、それでもこの生活に幸せを感じ、充実感を覚えるという。

○「沈黙」の市バス運(yùn)転手：終電では自分は乗客

勤務(wù)時(shí)間中は運(yùn)転手で、帰宅時(shí)は乗客になる。夜間勤務(wù)の市バス運(yùn)転手、劉力氏は1カ月に4、5回地下鉄の終電に乗っている。彼は、「実のところ、家に帰ると、家の中の雑務(wù)に気を遣わなければならない。毎日、多くの乗客の相手をしなければならず、勤務(wù)中も非常に疲れる。だが、終電の車両は靜かに物思いにふけることができ、話をしなくても済む」と話した。

○ 「出勤途中」の地下鉄補(bǔ)修作業(yè)員：終電には多くの顔馴染み

深夜、帰宅の途につく人のほか、地下鉄の終電には「出勤途中」の人もいる。地下鉄の補(bǔ)修作業(yè)をしている李鉄さんもその一人だ。

毎日、疲れ切った身體を引きずって終電に乗り込み家に向かう多くの人を橫目に、これから勤務(wù)につく李さんは、エネルギーに満ちあふれている。李さんが擔(dān)當(dāng)する地下鉄補(bǔ)修作業(yè)は、午前0時(shí)から午前2時(shí)半まで。勤務(wù)時(shí)間は非常に短いが、作業(yè)量は極めて大きく、責(zé)任も重い。彼らは根気強(qiáng)く、地下鉄の「身體検査」を行わなければならず、どんな細(xì)かい作業(yè)もいい加減にすることは決して許されない。

李氏によると、終電の乗客の多くはサラリーマンで、古くからの顔馴染みも多く、ほとんどの人がいつも疲れ切った表情をしているという。だが、時(shí)には「新顔」が登場(chǎng)する。新顔の中には、面白い人、風(fēng)変わりな人、珍しい人などいろんな人がいる。終電に乗ると、いろいろな興味深い発見(jiàn)があるという。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KM）