中國(guó)のアニメ「一人之下 the outcast」（ひとりのした ジ?アウトキャスト）は、中國(guó)のネットプラットホームで1カ月前に配信開(kāi)始された。それととほぼ同じ時(shí)期に、日本のTOKYO MXでも毎週土曜のゴールデンタイム午後9時(shí)から放送されるようになった。これで、日本進(jìn)出を果たした中國(guó)のアニメは、「霊剣山 星屑たちの宴（原題：從前有座霊剣山）」に続いて2作目となる。さらに「一人之下 the outcast」は、歐米の動(dòng)畫(huà)サイトでも注目を集めている。あまり知られてはいないものの、この大人気アニメは中國(guó)?天津で生まれた。

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■中國(guó)國(guó)內(nèi)外で大ヒットした「天津産」の「一人之下」

「一人之下」を製作した天津動(dòng)漫堂蕓術(shù)発展有限公司の李盈総経理は取材に対して、「『一人之下』のウェブ漫畫(huà)版は2015年から連載が始まり、累計(jì)クリック回?cái)?shù)は14億回を超えている。超人気作品で、真の大ヒット作となっている」と話(huà)した。

同作品は7月9日に、TOKYO MXで放送が始まり、第1話(huà)が日本最大級(jí)のアニメ見(jiàn)放題サイト「dアニメストア」のデイリーランキングで6位に入った。そして、正規(guī)版は中國(guó)語(yǔ)と日本語(yǔ)しかないため、歐米のアニメファンは自分たちで字幕を付けて観賞するなど、海外で瞬く間に大ヒットとなった。日本でゴールデンタイムに放送されるようになったことについて、李総経理は、「『一人之下』をアニメ化した當(dāng)時(shí)から、當(dāng)社のチームには海外に進(jìn)出するという構(gòu)想があった。同作品には中國(guó)の伝統(tǒng)文化がたくさん盛り込まれている。海外では中國(guó)の要素は非常に人気がある。今後、漫畫(huà)版も海外で発売する計(jì)畫(huà)で、既に韓國(guó)や歐州の出版社と話(huà)し合いを始めている」と説明した。

■ストーリーは伝統(tǒng)文化に根ざすべき

どうしても避けられないのが、中國(guó)と日本のアニメの作風(fēng)の比較だ?！敢蝗酥隆工卧髡?高安さん（ペンネーム：米二）は取材に対して、「もちろん、日本のアニメの影響を受けている。でも、それは畫(huà)風(fēng)の面に関してだ。私に大きな影響を與えたのは、沙村広明、富樫義博、岸本斉史の3人。最終的に岸本斉史の作風(fēng)を取り入れたのはシンプルで一番簡(jiǎn)単に描けるから」と語(yǔ)ったものの、「ストーリーの點(diǎn)では本當(dāng)に何の影響も受けていない。日本の漫畫(huà)は好きだが、その世界観、価値観、人生観は好きではなく、受け入れられない部分さえある」とした。

李総経理は、「アニメ産業(yè)が非常に発達(dá)している日本のアニメは、今ある全てのアニメの作風(fēng)をカバーしていると言える。日本のアニメの畫(huà)風(fēng)の影響はとても大きく、どんなものを描いても日本のアニメにそれと似たものを見(jiàn)つけることができる。しかし、そのストーリーは自國(guó)の文化に根ざしていなければ、花を咲かせることはできない」との見(jiàn)方を示す。

「一人之下」の宣伝ポスターには、女優(yōu)?徐靜蕾（シュー?ジンレイ）の名前が「顧問(wèn)」として書(shū)かれている。李総経理によると、「徐靜蕾は単なる『顧問(wèn)』ではなく、計(jì)畫(huà)中の実寫(xiě)版映畫(huà)のメガホンも握る予定」としたほか、「初め徐靜蕾と連絡(luò)を取ったのはビジネスの面で協(xié)力してもらうためだったが、『一人之下』の全てのストーリーを見(jiàn)た彼女は非常に気に入り、実寫(xiě)版映畫(huà)を製作することを決めた」と明かした。

■天津には優(yōu)秀なアニメ人材が豊富

多くの中國(guó)の80後（1980年代生まれ）や90後（1990年代生まれ）に、日本のアニメは大きな影響を與えている。今回、「一人之下」が日本でゴールデンタイムに放送され、他の國(guó)でも注目されるようになっているのは、多くのネットユーザーの目には、「中國(guó)アニメの華麗な逆襲」と映っているかもしれない。

そのような見(jiàn)方に関して、李総経理は、「逆襲できたというにはまだ早いが、逆襲の第一歩を踏み出したということは言えると思う。もし、日本や歐米のアニメ産業(yè)を空高くそびえる木に例えるなら、中國(guó)のアニメ産業(yè)はまだ小さな木にすぎない」と冷靜に分析し、「だから、さらに多くの中國(guó)の傑作漫畫(huà)やアニメを海外に進(jìn)出させなければならない」と語(yǔ)っている。

実際には、天津のアニメ會(huì)社から大ヒットアニメが生まれたのは決して偶然ではない。李総経理は取材に対して、「天津にはアニメの良い土壌がある。現(xiàn)在、中國(guó)最大のアニメ拠點(diǎn)は、杭州と天津の2カ所。中國(guó)のアニメの発展環(huán)境は『最も良い時(shí)代』にあると言える。大きな資金がこの産業(yè)に常に流れ込み、コピー版撲滅などの政策サポートもあり、今の環(huán)境は特に良い」との見(jiàn)方を示した。

取材の最後に李総経理は、「『一人之下』の海外進(jìn)出は、単なるアニメ作品の輸出ではなく、文化の輸出でもある?！阂蝗酥隆护摔隙啶沃袊?guó)の伝統(tǒng)文化が盛り込まれているので、ある意味、同作品は中國(guó)伝統(tǒng)文化の宣伝になっている。そのため、このような中國(guó)文化が詰まったアニメ作品がさらに大きな舞臺(tái)へと羽ばたいて行くことを願(yuàn)っている」と語(yǔ)った。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集KN）