<コラム>飛行機(jī)に乗り合わせた北朝鮮の一般市民、私が日本人だと知ると…

北岡 裕    2016年8月18日(木) 18時0分

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日本からの訪朝者が普通の北朝鮮の市民と會話を交わす機(jī)會は少ない。その數(shù)少ない機(jī)會が、北京と平壌を結(jié)ぶ高麗航空の機(jī)內(nèi)である。寫真は透かしがない2008年製造の2000ウォン札。筆者撮影。

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日本からの訪朝者が現(xiàn)地で會う北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和國の人々は、入國から帰國までつきっきりの案內(nèi)員も、ホテルや売店で働く接待員も、見學(xué)先で説明する擔(dān)當(dāng)者も外國人慣れした人たちがほとんどである。

その他の寫真

いわゆる普通の北朝鮮の市民と會話を交わす機(jī)會は少ない。その數(shù)少ない機(jī)會が、北京と平壌を結(jié)ぶ高麗航空の機(jī)內(nèi)である。

平壌から北京に向かう帰りの機(jī)內(nèi)。橫の席の50代の朝鮮人の男性が入國カード記入に四苦八苦していた。ついに國籍欄にCOREC(正しくはKOREA)と書き始めたので「貸してください」と手伝った。

「日本人なのか?朝鮮語上手いな」という男性?!溉毡救摔扦工琛工嚷萌蛞姢护毪扰d味津々。彼は工場の技術(shù)者で北京に出張で行くという。彼以外の同行者は20人ほど。全員が男性だった。

男性も周りの仲間たちも私に関心を示した?!溉毡兢韦黏蛞姢护朴筏ぁ工阮mまれたので紙幣を渡した?!盖以弦翱谟⑹?。醫(yī)學(xué)博士。五千円札は樋口一葉。作家。一萬円札は福沢諭吉。哲學(xué)者」と説明すると「ほぅ」と唸る。若い男性が「日本の先生、これはなんです」と透かしを指さす?!競卧欷丹欷胜い郡幛韦猡韦扦埂埂<夹g(shù)者らしく細(xì)かい技術(shù)が気になる様子だ。

初めの男性が私の顔を見て言った?!赶壬酩幛茣盲咳毡救摔胜韦坤?。日本人は太っている印象があるのだが、余りに先生は痩せすぎじゃないか。ちゃんと食事していますか」。うんうん、と周りの仲間たちも心配そうに頷いた。私の體格は167センチ45キロ。北朝鮮の人に食事の心配をされる日が來るとは。

この顛末を帰國後に、60歳代の在日朝鮮人の方にお話しした。彼は笑いながらこんな話をしてくれた。80年代、彼と何名かの在日朝鮮人が訪朝した際のこと。ひとり恰幅がいい男性がいて、彼が歩いていると石が飛んできたという。振り返ると子どもが數(shù)名「この地主め!」と叫び、さらに石を投げようとしていた。

日本統(tǒng)治下、朝鮮人の小作人をこき使っていた日本人の地主。肥え太りふんぞりがえっていたその姿。恰幅がいい彼は地主である日本人に間違えられ、ひどい目にあったというわけだ。日本人=恰幅がいいというイメージは今も根強(qiáng)いようだ。

「今は健康志向から、特に最近の日本の若い男性は痩身の人が多いのだ」。彼らにそう熱弁をふるおうとした剎那、飛行機(jī)は北京空港に著陸してしまった。

■筆者プロフィール:北岡裕

76年生まれ。東京在住。過去5回の訪朝経験を持つ。主な著作に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」。コラムを多數(shù)執(zhí)筆しており、朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報」では異例の日本人の連載で話題を呼ぶ。講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。

■筆者プロフィール:北岡 裕

1976年生まれ、現(xiàn)在東京在住。韓國留學(xué)後、2004、10、13、15、16年と訪朝。一般財団法人霞山會HPと広報誌「Think Asia」、週刊誌週刊金曜日、SPA!などにコラムを多數(shù)執(zhí)筆。朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報」でコラム「Strangers in Pyongyang」を連載。異例の日本人の連載は在日朝鮮人社會でも笑いと話題を呼ぶ。一般社団法人「內(nèi)外情勢調(diào)査會」での講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。過去5回の訪朝経験と北朝鮮音楽への関心を軸に、現(xiàn)地の人との會話や笑えるエピソードを中心に今までとは違う北朝鮮像を伝えることに日々奮闘している。著書に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店?共著)。

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北岡氏が日朝交流などをテーマに講演!
10年近くに及ぶ朝鮮に対する制裁と交流の斷絶はお互いの“勘所と存在感の喪失”を生みだした。隣人は何に喜び、何に怒るのか?彼らが抱く日本へのイメージと日朝交流の現(xiàn)狀とは?

講演會:ライバルに差をつけろ!平壌トモダチ作戦―Strangerが探る隣國の勘所―
日時:2016年9月30日(金)午後6時半?8時半(開場6時)
會場:巖波書店セミナールーム(巖波書店アネックスビル3F東京メトロ半蔵門線都営新宿線?三田線神保町駅下車A6出口徒歩3分)
參加費(fèi):500円
お問合せ、參加申込は右記まで:朝鮮文化研究會([email protected]

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