リオ五輪で中國(guó)卓球男子チームに一矢報(bào)いた唯一の選手は、日本の水谷隼選手だった。3対2で許［日斤］選手を破った水谷選手は、跪いて勝利のガッツポーズをした。この様子は、中國(guó)卓球男子に警鐘を鳴らす一幕でもあった。この時(shí)まで、オリンピック卓球男子団體戦史上、中國(guó)チームが試合を落としたのは2ゲームだけで、いずれもロンドン大會(huì)でのゲームだった。そして今、中國(guó)卓球男子は3度目の敗北を喫した。劉國(guó)梁監(jiān)督と愛(ài)弟子である選手たちはいずれも、潛在的な危機(jī)感を抱いた。

○未曽有の抵抗に遭遇

日本との男子団體決勝で、中國(guó)は未曽有の抵抗に遭った。劉國(guó)梁?監(jiān)督も絶えず身體を起こして選手たちに檄を飛ばした。というのも、天にも逆らえるほど強(qiáng)大な中國(guó)卓球チームにとって、対外試合で1ゲームでも落とすことによるマイナス影響は計(jì)り知れないことを、劉監(jiān)督は十分承知していたからだ。劉監(jiān)督が何よりも恐れていたのは、もしこの決勝で金メダルを獲得できなければ、卓球チームにもたらされる打撃は計(jì)り知れないということだった。

幸いなことに、中國(guó)男子の足元が崩れることはなく、監(jiān)督が想像していたような最悪の事態(tài)には至らなかった。だが、危機(jī)は本當(dāng)にやって來(lái)た。特に、27歳の水谷隼選手はここ數(shù)年で、中國(guó)チームにとって最も脅威となるほどの実力を備えた選手に育ってきた。水谷選手はこれまで、許選手に勝ったことはなかった。このこともおそらく、劉監(jiān)督が決勝のシングルスに、張選手ではなく許選手を送り込む決め手となった。ところが、許選手に一度も勝てず、ひたすら打倒を目指してきた水谷選手が、今回ついに攻めのプレーで許選手とせめぎ合い、勝利を勝ち取った。中國(guó)男子は今大會(huì)で初めてゲームを落とした。1ゲームを中國(guó)からもぎ取った日本チームは、4年後、自國(guó)で王者中國(guó)に勝利しようと闘志を燃やしている。日本のエースとして、水谷選手は、「僕たちは、來(lái)る日も來(lái)る日も努力を積み重ねている。中國(guó)に勝てる日が來(lái)ることを100％信じている。4年後の2020年にこの願(yuàn)いが実現(xiàn)するだろう」と話した。

○2008年にエリート選手育成計(jì)畫を展開

日本の卓球がこのような大きい進(jìn)歩を遂げた理由はどこにあるのか？これは國(guó)が総力を挙げて敷いた強(qiáng)化計(jì)畫が効果を発揮したといえよう。水谷選手は、JOC(日本オリンピック委員會(huì))が2008年にスタートした選手育成事業(yè)で重點(diǎn)強(qiáng)化選手に選ばれている。

北京五輪後、JOCは卓球振興計(jì)畫を発表した。同計(jì)畫は、特に成績(jī)優(yōu)秀な小學(xué)生を?qū)澫螭趣筏郡猡韦?、彼らに一連の徹底的に作りこまれた育成?強(qiáng)化トレーニングを行うというものだった。今大會(huì)の卓球男子団體に出場(chǎng)した水谷隼?吉村真晴?丹羽孝希の3選手はそれぞれ、5?6歳の頃に卓球を始めた。また、日本卓球協(xié)會(huì)は1980年代に全日本卓球選手権大會(huì)の小學(xué)生以下の部を開催するようになった。同大會(huì)には小學(xué)6年生以下の「ホープス」、小學(xué)4年生以下の「カブ」、小學(xué)2年生以下の「バンビ」の3種目が設(shè)けられている。水谷選手や福原愛(ài)選手は、このような環(huán)境のもとで実力を伸ばしてきた。

日本で最高レベルの卓球リーグ戦「全日本卓球選手権大會(huì)」は、さまざまな年齢層の選手が參加しており、中には小學(xué)生の姿も見られ、高學(xué)年の學(xué)生が低學(xué)年の學(xué)生に負(fù)かされることも珍しくない。このほか、日本には優(yōu)秀なアスリートを海外大會(huì)に派遣するための基金も設(shè)置されており、水谷?丹羽の両選手は同基金を利用して、大學(xué)在學(xué)中に海外のプロフェッショナル大會(huì)で経験を積んだ。

日本の卓球が國(guó)を挙げてのアスリート育成?強(qiáng)化體制によって、成績(jī)を伸ばしてきたのも至極當(dāng)然のことだ。2006年6月時(shí)點(diǎn)での日本男子の世界ランキングはまだ第18位だったが、2013年には第3位まで躍進(jìn)した。今回のリオ五輪では五輪史上初めて決勝まで進(jìn)み、銀メダルを獲得した。

今から4年後、地元東京で敵を迎え撃つ日本卓球チームが中國(guó)にもたらす脅威は、おそらく今より倍増することになるだろう。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KM）