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中國の最近の臺頭により、戦後の米國中心の國際秩序が大きく揺らいでいる。宮本雄二元駐中國大使は、米中関係について「二重三重に絡(luò)みあっている」と強(qiáng)調(diào)、日本にとって米國も安心できないとの認(rèn)識を示した。寫真は會見する宮本氏。
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中國の最近の臺頭により、戦後の米國中心の國際秩序が大きく揺らいでいる。五百旗頭(いおきべ)真アジア調(diào)査會會長?熊本県立大學(xué)理事長(前防衛(wèi)大學(xué)校長)、宮本雄二元駐中國大使、川島真東京大學(xué)教授が、「中國とどうつきあうか―日米中のこれから」をテーマに、日本記者クラブでこのほど會見した。
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宮本雄二元駐中國大使は、大きく臺頭した中國は米國に取って代わるかどうか自身でも分からず迷走していると指摘した上で、自信を喪失した米國は「中國を國際秩序に誘導(dǎo)できない」と分析。その上で、「中國人は米國に負(fù)けないように強(qiáng)い國家にしなければならないと考えているが、どうもっていくのか先がはっきりしない」と懸念、東アジアにおいて協(xié)調(diào)的な秩序構(gòu)築が求められるとした。また米中関係について「二重三重に絡(luò)みあっている」と強(qiáng)調(diào)、日本にとって米國も安心できないとの認(rèn)識を示した。
宮本氏の発言は次の通り。
かつて輝いていた米國が自信を喪失している。黒人、女性などマイノリティの権利が認(rèn)められた結(jié)果、メインストリーム(主流)を行く人たちが不満を抱き、全體のバランスが失われている。その結(jié)果、民主主義そのものも打撃を受けている。
米國は普通の國ではなく、移民によって形成された「ミニ地球」とでもいうべき國である。リベラル?デモクラシーを基軸とする國際秩序を守る「覚悟」が求められる。(米國が本気で取り組めば)國際秩序はそう簡単に崩れない。
中國は「特色のある社會主義」と「伝統(tǒng)のある中國」の2つの考えを持っている。さらにアヘン戦爭以來の列強(qiáng)に侵略された屈辱の歴史を消したいとの思いが強(qiáng)い。
昔ナンバーワン國家だったので、いずれ米國を凌駕すると大部分の中國人が思っている。米國に負(fù)けないように強(qiáng)い國家にしなければならないと考えているが、どうもっていくのか先がはっきりしない。
過去の屈辱の歴史を繰り返さないよう、強(qiáng)くなければならないという思いがあるので、軍事力増強(qiáng)に力を入れている。しかしどのような東アジアをつくるのか。中國國內(nèi)では(1)國際協(xié)調(diào)する中で発展を目指す(2)力を持つに至った今日、中國の正しい主張を全面に打ち出す―の2つの考えがせめぎ合っている狀態(tài)だ。中國の中で國際協(xié)調(diào)的なものが主流になってもらわないと面倒なことになる。東アジアについて協(xié)調(diào)的な秩序構(gòu)築が求められる。
このままいけば中國の軍事力は増え続ける。(獨(dú)善的な)考えを変えてもらわなければならないが、大國になった以上、「中國の考えは正しいので尊重されるべきだ」という認(rèn)識を抱いている。
國際秩序を長期的に守っていく考え方を持ってもらわなければならない。同時に、対話を強(qiáng)化して、考え方を協(xié)調(diào)的なものに変えてもらう必要がある。國際秩序は簡単には崩れないことを認(rèn)識させ、國際協(xié)調(diào)路線を歩むように、中國の考えを誘導(dǎo)すべきである。
中國は國際的に追い込まれているという認(rèn)識が日本人の間にあるが、追い込まれてはいない。客観的に見て、米中関係は二重三重に(密接に)絡(luò)みあっており、(互いに)手を打っている。(日本にとって)米國も安心できない。日米関係は弱くなっているので努力していく必要がある。
國際秩序を守る側(cè)は守らなければならない。壊せば無秩序になってしまう。弱肉強(qiáng)食の時代にしてはいけない。米國の覚悟にかかっており、米國が頑張ってくれないと困る。
東アジアにどのような秩序をつくろうとしているのか。議論をしていく必要がある?!阜à沃洹工胃拍瞍嫌袆郡扦ⅳ?。中國も法律を定めて末端までこの概念を浸透させなければならないと推進(jìn)している。この面では日本が先導(dǎo)していく必要がある。
日中間の議員外交が盛んだったが、最近は日本側(cè)にパイプを持つ議員が激減している。ニ階俊博幹事長は例外だが、中國に関心を持つ議員も減っている。議員外交や民間外交は重要である。(八牧浩行)
<続く>
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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