<中國(guó)とどうつきあうか(4/4)>中華の夢(mèng)実現(xiàn)へ「米中大國(guó)関係」構(gòu)築狙う=「冊(cè)封體制」復(fù)活も!根強(qiáng)い対日不満―川島東大教授

八牧浩行    2016年9月3日(土) 9時(shí)0分

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中國(guó)の最近の臺(tái)頭により、戦後の米國(guó)中心の國(guó)際秩序が大きく揺らいでいる。川島真東大教授は中國(guó)の世界戦略について「中國(guó)中心の國(guó)際秩序構(gòu)築」と「米國(guó)との大國(guó)関係」の2つの構(gòu)想のほか、かつての冊(cè)封體制のような周辺國(guó)外交の考え方もあると指摘した。寫(xiě)真は川島教授。

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中國(guó)の最近の臺(tái)頭により、戦後の米國(guó)中心の國(guó)際秩序が大きく揺らいでいる。五百旗頭(いおきべ)真アジア調(diào)査會(huì)會(huì)長(zhǎng)?熊本県立大學(xué)理事長(zhǎng)(前防衛(wèi)大學(xué)校長(zhǎng))、宮本雄二元駐中國(guó)大使、川島真東京大學(xué)教授が、「中國(guó)とどうつきあうか―日米中のこれから」をテーマに、日本記者クラブでこのほど會(huì)見(jiàn)した。

その他の寫(xiě)真

中國(guó)事情に詳しい川島真東大教授は中國(guó)の世界戦略について?中華の夢(mèng)実現(xiàn)へ「中國(guó)中心の國(guó)際秩序構(gòu)築」と「米中大國(guó)関係」の2つの構(gòu)想のほか、かつての冊(cè)封體制のような周辺國(guó)外交の考え方もあると指摘した。また南シナ海問(wèn)題で日本が対中批判を繰り返していることに対し中國(guó)は強(qiáng)い不満を抱いており、「日中関係は良くなっていない」と強(qiáng)調(diào)した。

川島教授の発言要旨は次の通り。

中國(guó)の考え方の根底には2つの構(gòu)想が存在する。

(1)グローバル社會(huì)の中で中國(guó)中心の秩序構(gòu)築

アジアインフラ投資銀行(AIIB)やシルクロード基金などを使い、安全保障も絡(luò)めて東南アジアを中心に浸透を図る。

(2)米中大國(guó)関係の推進(jìn)

習(xí)近平が提唱し、ライス大統(tǒng)領(lǐng)補(bǔ)佐官が「國(guó)際秩序を2國(guó)で構(gòu)築する」と乗った戦略。米國(guó)のつくった価値観を全面的に否定せず、國(guó)連に基づいた國(guó)際秩序を尊重するが、日米同盟、北大西洋條約機(jī)構(gòu)(NATO)などには反発する。

胡錦濤前國(guó)家主席は2005年に國(guó)連で「和諧(調(diào)和)世界」を打ち出したが、直後に國(guó)內(nèi)で批判を受けた。リーマンショックやオバマ大統(tǒng)領(lǐng)の就任を経たあと、習(xí)近平はこの言葉を使っていない。米國(guó)は少しずつ対中認(rèn)識(shí)がを変え、中國(guó)も米國(guó)にあまり配慮しなくなった。

習(xí)近平政権には、かつての冊(cè)封體制(中國(guó),歴代王朝が東アジア諸國(guó)の國(guó)際秩序を維持するために用いた対外政策。中國(guó)の皇帝が朝貢をしてきた周辺諸國(guó)の君主に官號(hào)?爵位などを與えて君臣関係を結(jié)んで彼らにその統(tǒng)治を認(rèn)める一方,宗主國(guó)対藩屬國(guó)という従屬的関係に置くこと)のような周辺國(guó)外交の構(gòu)想もある。

多くの中國(guó)人の留學(xué)先は米國(guó)であり、戦略対話などを通じて、米中は分厚い協(xié)力関係にある。南シナ海問(wèn)題などで対立しているように見(jiàn)えて、米海軍が上海に寄港し、軍事演習(xí)も共同で行っている。

米中間にはパーセプションギャップ(認(rèn)識(shí)の相違)がないが、日中間にはギャップが存在する。中國(guó)は尖閣諸島周辺に船を出したが、米國(guó)が本気で強(qiáng)く出てくると考えてはいない。米國(guó)は南シナ海で航行の自由作戦をやっているが、攻めきれない。米國(guó)が本気になってスカボロー礁を止めることはできないと見(jiàn)ている。

◆大きなパーセプションギャップ

日中関係は良くなっていると報(bào)道されているが、中國(guó)人と話すと厳しい発言が多く、その雰囲気はない。特に南シナ海問(wèn)題に対する日本の対応に強(qiáng)い不満があり、認(rèn)識(shí)のギャップが大きい。グローバル時(shí)代に不幸なことであり、パーセプションギャップを乗り越える相互理解が最低限必要である。

習(xí)近平の権力集中は大きく、反腐敗運(yùn)動(dòng)を法に基づいて推進(jìn)している。米國(guó)は中國(guó)共産黨政権について?強(qiáng)靭でアメーバのように柔軟と認(rèn)識(shí)しているが、強(qiáng)靭さは硬直さに通じ、多様化に対応できないのではないか。経済社會(huì)體制には多くの問(wèn)題があり、厳しい狀況だ。共産黨には正當(dāng)性の問(wèn)題もある。

(1)集権化や締め付けは柔軟性に欠け、ルールがどう適用されるか分からないところがある。

(2)黨と軍は強(qiáng)いが、ものを決めても実行されない問(wèn)題がある。政府がフォローできず末端まで浸透しない。強(qiáng)い言論統(tǒng)制をやって、自由な報(bào)道をしてきた新聞社トップを拘束したりしている。

南シナ海への海洋進(jìn)出は今に始まったものではない。もともと中國(guó)は隙があれば取り戻すことを計(jì)畫(huà)していた。アメリカがフィリピンから撤退した後、行動(dòng)に移し、1992年に領(lǐng)海法を制定した。漁船が來(lái)て軍が來(lái)る戦略は習(xí)近平時(shí)代からだ。ベトナムやフィリピン、マレーシアも島や巖礁の埋め立てをやったが、中國(guó)は規(guī)模が大きいので目立つ。

過(guò)去に占有していた南シナ海の島々を失ったが、取り戻す能力を持った今、やらないと國(guó)內(nèi)から批判されるという事情がある。沿岸部に主要産業(yè)拠點(diǎn)があるため、國(guó)防上の理由や各組織の爭(zhēng)いや軍區(qū)のせめぎ合いもある。

南シナ海の仲裁裁定が出る前から、仲裁は國(guó)際社會(huì)の総意ではなく一部の國(guó)の陰謀であると言っていた。判事の選び方も日本の影響が強(qiáng)く、日本は煽っていると言う。誰(shuí)が悪いかと言えば、フィリピンより日本の方が悪いと見(jiàn)ている。8月15日以前に、領(lǐng)海侵入を積み上げ関係が悪化したように見(jiàn)せて、外相會(huì)談でまとめる演出という面もあるかもしれない。(八牧浩行

<完>

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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