南方でも深刻化する中國(guó)の水不足、新華社が報(bào)道(上)―中國(guó)

2008年1月11日、中國(guó)の國(guó)営新華社は、中國(guó)南部での水不足問(wèn)題について詳細(xì)な現(xiàn)地ルポを報(bào)道した。従來(lái)、乾燥した北方に比べ、水資源に恵まれていると考えられてきた南方でも事態(tài)が深刻化しており、「これまでの常識(shí)が通用しない」ことを伝え、警鐘を鳴らすのが狙いと見(jiàn)られる。

【その他の寫(xiě)真】

ルポの概要は以下の通り。

2007年12月までに、中國(guó)南部の水不足狀態(tài)はすでに2か月あまりも続いている。國(guó)家気候センターによると、同年9月下旬以降、江南地區(qū)、華南地區(qū)及び貴州の降水量が100mmを下回り、渇水が進(jìn)行。湖南省中南部、江西省中南部、広西チワン族自治區(qū)北部、広東省西部、貴州省東南部などの地域では事態(tài)が深刻で、中でも江西省、湖南省、広西チワン族自治區(qū)の一部では50年に一度とも言われる深刻な水不足となっている。

これにより、これら地域の主要河川の水位も低下。同年12月時(shí)點(diǎn)で、江西省北部にある中國(guó)最大の淡水湖?ポー陽(yáng)湖の水面積は、満水時(shí)の4000平方キロメートルから50平方キロメートルにまで大幅に縮小した。

「広州日?qǐng)?bào)」は、長(zhǎng)江では上流から流れてくる水が減少したため、中流で渇水現(xiàn)象が起きていると報(bào)じた。事態(tài)を重視した交通部長(zhǎng)江航務(wù)管理局は、2007年12月5日、「長(zhǎng)江中流の水不足が極めて危険な狀態(tài)である」と発表。また長(zhǎng)江航道局の責(zé)任者は、「2008年1月末から2月の上旬にかけて、長(zhǎng)江中流はこの132年間で最低の水位を下回り、通航狀況は更に厳しくなるだろう」とコメントしている。

幼少時(shí)から長(zhǎng)沙市橘子洲大橋周辺で育ったという劉ニ井（リウ?アルジン）さんは、橋の下のむき出しになった石を指差しながら「こんなに露出してしまったのか？これまでこんな光景を見(jiàn)たことはなかったなぁ」と慨嘆した。また、長(zhǎng)沙市岳麓區(qū)中南大學(xué)の南側(cè)にある野菜畑では、本來(lái)作物が青々と茂る季節(jié)にも関わらず、枯れて黃色く見(jiàn)えるという。

野菜農(nóng)家の王有田（ワン?ヨウティエン）さんは、家から數(shù)百メートル先の岳麓山の麓にある貯水池まで、水がめを擔(dān)いで水を汲みに行くことが日課だった。しかし、ここ何か月も雨が降っていないため、貯水池に水がなくなるのも時(shí)間の問(wèn)題。王さんは、ため息まじりに「滄海桑田呀（世の移り変わりが激しいという意味）」と一言つぶやいた後、「水が豊富にあった頃は、この野菜畑の周辺はどこでも貯水池が見(jiàn)られた。1年を通して水に恵まれ、野菜畑も今よりずっと大きかった。こんなに雨が降らないのでは、農(nóng)業(yè)を続けることができないなぁ」と肩を落とした。(下に続く)