高まる北朝鮮の奇襲攻撃能力、韓國紙「軍備競爭で解決できない」「外交安保政策の枠組み変えることを考える時」と悲鳴も

Record China    2016年9月4日(日) 19時0分

拡大

北朝鮮が移動式発射ミサイル、潛水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などと奇襲攻撃能力を高めている。これに対し、韓國紙は軍備増強で対抗するには限界があるとして、「外交安保政策の枠組みを変えることを考える時だ」との聲を上げている。資料寫真。

2016年9月2日、移動式発射ミサイル加え、潛水艦発射弾道ミサイル(SLBM)。北朝鮮の奇襲攻撃能力が高まっている。搭載する核弾頭の小型化なども進む。韓國紙では「無制限の軍備競爭だけでは解決できない」として、「外交安保政策の枠組みを変えることを真剣に考える時だ」と悲鳴にも似た聲が上がっている。

一連の北朝鮮によるミサイル発射で日本政府に衝撃を與えたのは8月3日朝、秋田県の男鹿半島沖250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)に初めて著水したミサイル。中距離弾道弾「ノドン」とみられ、北朝鮮西部の黃海南道?殷栗付近から発射され、約1000キロ飛行した。

米國の軍事偵察衛(wèi)星などが北朝鮮のミサイル発射の兆候をつかむと、日本政府はその都度、破壊措置命令を出し、航空自衛(wèi)隊の地対空誘導(dǎo)弾パトリオット(PAC3)部隊を各地に展開したり、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載の海上自衛(wèi)隊のイージス艦を日本海に配備したりして警戒に當たってきた。しかし、8月3日は上空からは発見されにくい車両移動式の発射臺を使ったとみられ、“不意撃ち”をくらった。兆候は韓國政府も全く把握していなかった。

北朝鮮が8月24日に発射したSLBM「北極星1號」は、奇襲攻撃能力がさらに高い。SLBMは事前に攻撃の兆候を把握するのが事実上不可能だ。「北極星1號の射程は2000キロ以上といわれ、北東アジアは北朝鮮の新たな脅威の前に立たされることにもなった。

米ソ冷戦當時は、水中発射型の核ミサイルを積んだソ連の原子力潛水艦を米國の攻撃型原潛が追尾するなど、文字通り水面下で死闘が繰り広げられてきた。北朝鮮の潛水艦は通常型で潛航可能時間は限られるが、韓國內(nèi)では北朝鮮の潛水艦に対抗する原潛を建造する案も論議されている。

こうした中、韓國紙?中央日報はこのほど、「高度化する北朝鮮の核脅威、無限の軍備競爭だけでは解決できない」との社説を掲載した。同紙は特にSLBMに著目?!赣惺陇坞Hに韓半島に急派される米軍の増員勢力が駐留する日本と沖縄の米軍基地も攻撃対象に含まれる。これは米國の戦爭抑止力を制限し韓國を孤立させる恐れがある」と警告した。

その上で「北朝鮮が地上発射弾道ミサイルを開発して威嚇すれば韓國は巨額がかかる迎撃ミサイルで対応する。すると北朝鮮はさらに脅威的なSLBMを持ち出す。対応は雪だるま式に増え悪循環(huán)は繰り返されるだろう」と指摘。「悪循環(huán)を斷ち切ろうとするなら、天文學的費用がかかる武器システム導(dǎo)入にばかり沒頭するのではなく、外交安保政策の枠組みを変えることを真剣に考える時だ」と提言している。(編集/日向)

この記事のコメントを見る

在中、在韓日本人の情報大募集!
あなたが知っている中國や韓國で奮闘中の日本人をご紹介ください!ご連絡(luò)はこちらまで

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務(wù)提攜

Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務(wù)提攜