浦上 早苗 2016年9月11日(日) 14時(shí)30分
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私が働いていた中國(guó)の大學(xué)の日本語(yǔ)學(xué)科には、管理職として外國(guó)語(yǔ)學(xué)院(學(xué)部に相當(dāng))の副院長(zhǎng)と、日本語(yǔ)學(xué)科の主任がいた。資料寫真。
私が働いていた中國(guó)の大學(xué)の日本語(yǔ)學(xué)科には、管理職として外國(guó)語(yǔ)學(xué)院(學(xué)部に相當(dāng))の副院長(zhǎng)と、日本語(yǔ)學(xué)科の主任がいた。副院長(zhǎng)は男性で、主任は女性だった。著任して日が淺い日本人教師は、日本語(yǔ)學(xué)科で一番偉いのは副院長(zhǎng)と考え、仕事上の要望や不満を彼を通じて解決しようとする。
しかし実際に、日本語(yǔ)學(xué)科を掌握しているのは主任の方で、例えば彼女が日本人教師を解雇すると決めたら、副院長(zhǎng)のとりなしもほとんど効果がない。
日本と中國(guó)は、肩書や役職に関して「部長(zhǎng)」「副○○」など共通する言葉が多い?!父薄稹稹工丐氦筏猊圣螗些`2でなく、時(shí)には出世レースに敗れた人の名譽(yù)職的ポジションであることは日中ともに同じだが、同じ肩書なのに組織內(nèi)のポジションが違う例もあり、その典型が「主任」だ。
中國(guó)の「主任」は重く、行政機(jī)関だと部長(zhǎng)より上であることも珍しくない。ところが日本の主任は、管理職になる前の平社員のリーダー的なイメージが強(qiáng)い。日本人と中國(guó)人のビジネスの場(chǎng)で、中國(guó)人側(cè)の部長(zhǎng)ばかり持ち上げていたら、実際の決裁権限者は主任だったという話は、中國(guó)ビジネスの初歩的知識(shí)として語(yǔ)られることが多い。
大學(xué)勤務(wù)4年目のある日、私は日本語(yǔ)學(xué)科の主任に呼ばれて、「これまでの貢獻(xiàn)への感謝を込めて、あなたのために主任外國(guó)人教師という役職を作りたい」と打診された。ありがたいのはありがたいが、名刺交換の機(jī)會(huì)はむしろ日本の方が多い私は、前述の事情を説明し、「日本の主任はそんなに重いポジションでないので、むしろ客員教授とか、そんな方がありがたいんですけど」と答えた。主任は「ええ?中國(guó)では主任と言えば、誰(shuí)だって権限の大きさが分かりますよ」と當(dāng)惑していた。
中國(guó)の経済ニュースでも時(shí)々主任がコメントしているが、あの人たちのコメントはほとんど組織としての見解と言っていい。
もう一つ、日本との重さが違う肩書は「秘書」だ。中國(guó)語(yǔ)の経済ニュースを翻訳していると、企業(yè)の業(yè)績(jī)や新しい法律について、「秘書長(zhǎng)」が名前付きで解説していることがあり、私も「○○秘書長(zhǎng)はこう解説した」と翻訳する。コンクールの審査員にも、その組織の代表として秘書が出てくることがある。
日本では一般的に秘書と言えば、幹部のスケジュールを管理する若くてきれいな女性というイメージで、資格試験の秘書検定も、ビジネスマナーを測(cè)る試験である。これに対し中國(guó)の「秘書」は、日本の大手企業(yè)の社長(zhǎng)室長(zhǎng)や広報(bào)部長(zhǎng)に近く、時(shí)には経営者の“右腕”的存在でもある。
日本も中國(guó)も、商談相手に誰(shuí)が出てくるかで先方が自分たちをどう見ているかを判斷する文化がある。このように表記は同じなのに、組織での位置づけが違う肩書も少なくないので、漢字の罠に陥らないよう注意したい。
■筆者プロフィール:浦上早苗
大卒後、地方新聞社に12年半勤務(wù)。國(guó)費(fèi)留學(xué)生として中國(guó)?大連に留學(xué)し、少數(shù)民族中心の大學(xué)で日本語(yǔ)講師に。並行して、中國(guó)語(yǔ)、英語(yǔ)のメディア?ニュース翻訳に従事。日本人役としての映畫出演やマナー講師の経験も持つ。
■筆者プロフィール:浦上 早苗
1974年生まれ、福岡市出身。早稲田大學(xué)政治経済學(xué)部卒業(yè)、九州大學(xué)大學(xué)院経済學(xué)府修了。大卒後、地方新聞社に12年半勤務(wù)。その後息子を連れ、國(guó)費(fèi)留學(xué)生として大連に博士課程留學(xué)…するも、修了の見通しが立たず、少數(shù)民族中心の大學(xué)で日本語(yǔ)講師に。並行して、中國(guó)語(yǔ)、英語(yǔ)のニュース翻訳に従事。頼まれて映畫に日本人役として出たり、マナー講師をしてみたり、中國(guó)人社會(huì)の中で、「日本人ならできるだろ」という無(wú)茶な依頼に、怒ったりあきれたりしながら付き合っています。マスコミ業(yè)界の片隅に身を置いている経験から、日米中のマスから見た中國(guó)社會(huì)と、私の小さな目から見たそれの違いを少しでもお伝えできれば幸いです。SNS:WeChat「sanadi37」、Facebookはこちら(※フォローの際はメッセージ付きでお願(yuàn)いいたします。)ブログはこちら
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