2016年9月9日、米國(guó)の現(xiàn)代政治に詳しい前嶋和弘上智大學(xué)教授が日本記者クラブで講演し、トランプについて、組織力と資金力があるヒラリー?クリントン候補(bǔ)が有利との見(jiàn)解を明らかにした。

予備選の投票率は數(shù)％から30％なので、トランプ候補(bǔ)は「怒り（勢(shì)い）」だけで勝利することができた。本選の投票率は60％に達(dá)するので、もっと大きな支持が必要となる。組織力、資金力ともにクリントン候補(bǔ)が大きくリードしており、陣営で働いている支援者數(shù)は10対1の差がある。最終的に激戦區(qū)での戸別訪問(wèn)が重要な要素になるが、組織力と資金が決め手となる。この點(diǎn)でトランプ候補(bǔ)は劣勢(shì)を強(qiáng)いられる。

クリントン候補(bǔ)にも健康問(wèn)題や「ビル?ヒラリー?チェルシー?クリントン」財(cái)団問(wèn)題、Eメール問(wèn)題などマイナス要素があるものの、クリントン候補(bǔ)の有利は動(dòng)かない。

トランプ氏は本來(lái)、第3政黨の候補(bǔ)になるはずだったが、共和黨候補(bǔ)として出馬し、泡沫候補(bǔ)と言われながら、最終的に同黨を乗っ取ることに成功した。米國(guó)では2大政黨制が確立されているため、第3政黨候補(bǔ)が大統(tǒng)領(lǐng)になるのは極めて難しい。2大政黨の候補(bǔ)者として出馬し、國(guó)民の支持を集めて結(jié)果的に既成政黨を変質(zhì)させていく傾向が強(qiáng)まっている。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。