なぜ日本人が“匠の精神”を代表するようになったのか―中國(guó)メディア

Record China    2016年9月15日(木) 7時(shí)20分

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13日、新浪財(cái)経は、「日本人はなぜ“匠(たくみ)の精神”の代表格になったのか」と題する記事を掲載した。資料寫真。

2016年9月13日、新浪財(cái)経は、「日本人はなぜ“匠(たくみ)の精神”の代表格になったのか」と題する記事を掲載した。

中國(guó)では今年、“匠の精神”に大きな注目が集まり、北京語(yǔ)言大學(xué)國(guó)家語(yǔ)言資源モニタリング?研究センターが発表した「2016年春?夏の中國(guó)主流新聞の流行語(yǔ)」の総合部門でも、トップ10に選出されている。

記事は、“匠の精神”について、「現(xiàn)在、國(guó)の上層部から民間までが提唱する精神で、メディアもさまざまな形で稱賛している。しかし、この精神を語(yǔ)っているといつの間にか日本人にたどり著く」とし、「なぜ“匠の精神”と日本人はこれほどまでに関連性が高いのか」と疑問を提起した。

その答えとして、記事はいくつかの事柄を紹介している。まずは、日本には終身雇用制によって一生に一つのことを極めるという環(huán)境があったこと。一通りの技術(shù)を身に付けると次々に転職していく中國(guó)では、匠の精神は育たないとしている。確かに、2014年の報(bào)告では、中國(guó)人が一つの職場(chǎng)で仕事をする期間は平均で34カ月と3年にも満たなかった。一方、日本は一昔前までは一つの會(huì)社で定年まで勤めるのが當(dāng)たり前だった。記事は、松下電器が1918年に採(cǎi)用した終身雇用制や、年功序列といった日本的な企業(yè)文化がその根幹にあったと指摘している。

また、記事は「日本製」に対する中國(guó)人の印象に、「信頼できる」という概念があることにも言及する。記事によると、この概念は自らの実感というよりも、他所から聞いてそのような印象を抱いている人が多いという。「日本の家電や自動(dòng)車などの品質(zhì)は確かに高く、長(zhǎng)年積み重ねてきた口コミによるところもある」としながらも、「政府と密接な関わりのあるNHKが、大河ドラマやドキュメンタリーなどの放送を通じて、長(zhǎng)年にわたって日本の歴史文化を宣伝し、日本の製造業(yè)をPRしてきたからである」とも指摘している。

中國(guó)では「すしの神」と稱される小野二郎氏のドキュメンタリーが有名で、それを見た多くの中國(guó)人が何カ月も前からすきやばし次郎に予約を入れる。また、同店はオバマ大統(tǒng)領(lǐng)訪日の際に安倍晉三首相が招待したことで世界的にも有名になった。記事は、「NHKや首相、日本人がそれぞれの方法で日本の『信頼』という概念を宣伝したことによって、日本式の“匠の精神”の種が世界中にまかれている」と分析している。

そして最後に、「自メディア」と呼ばれる中國(guó)の小メディアが過度に日本を稱賛していると指摘する。そこで例として挙げられているのが、日本の農(nóng)家を営む木村秋則さんが生み出した「奇跡のリンゴ」だ。

木村さんは世界で初めて無(wú)農(nóng)薬?無(wú)施肥のリンゴの栽培に成功。そのリンゴは1年経っても腐らなかったという。中國(guó)の小メディアは1年置いても腐らないファストフード店のハンバーガーについては、防腐剤が入ったジャンクフードの代表としてバッシングの対象にしている一方、「奇跡のリンゴ」については「“匠の精神”の賜物」と絶賛している。一見するとおかしくないようにも思えるが、「奇跡のリンゴ」について日本のネット上では「無(wú)農(nóng)薬で栽培することによって、リンゴ自身が農(nóng)薬成分を作り出してしまう」とその危険性を指摘する聲も出ている。記事は、「日本製品が一貫して高品質(zhì)を保ってきたことはもちろんのこと」としつつ、自メディアが盲目的に日本を持ち上げてきたことで過度なイメージが形作られたとの考えを示している。(翻訳?編集/北田

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