「崩壊したら困るはず」、中韓の足元見透かし?暴走する北朝鮮

Record China    2016年9月18日(日) 7時50分

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通算5回目の核実験を強行し暴走する北朝鮮。國際社會からの非難は強まる一方だが、後ろ盾の中國や対立する韓國には北朝鮮の崩壊を歓迎できない事情がある。寫真は北朝鮮?平壌。

2016年9月16日、今年2回目、通算5回目の核実験を強行した北朝鮮。核弾頭搭載ミサイルの実戦配備に向けた開発も急いでいる。世界の憎まれっ子だが、後ろ盾の中國や対峙(たいじ)する韓國は北朝鮮の崩壊を歓迎できない事情をそれぞれ抱える。暴走する金正恩政権は、そんな中韓両國の足元を見透かしているようにも見える。

中國メディアによると、「崩壊したら困るはず」、中韓の足元見透かし?の張業(yè)遂?筆頭外務(wù)次官は核実験翌日の10日、北朝鮮の池在竜?駐中國大使を呼び、抗議した。國際社會の非難が強まる中、中國としても北朝鮮の暴走を座視しない姿勢を示したとみられる。

今後、國連安全保障理事會で追加制裁の協(xié)議が始まるが、中國が北朝鮮を決定的に追い込むような制裁強化に賛成するのは期待薄だ。例えば、北朝鮮が中國に依存する原油。表向きの輸出はゼロだが、韓國メディアによると、年間50萬トン程度がパイプラインを通じて供給されているという。

中國にとって最悪のシナリオは、朝鮮半島が韓國主導(dǎo)で統(tǒng)一されて「緩衝國」を失い、鴨緑江を挾んで南側(cè)に米國の影響下にある國家が出現(xiàn)することだ。安全保障上の大きな脅威となる。

さらに、中朝國境地帯の中國側(cè)には約200萬人の朝鮮族が居住?!附y(tǒng)一朝鮮」に帰屬意識を高め、チベットや新疆ウイグル自治區(qū)などのように民族問題に火が付く恐れもある。

韓國?中央日報は米紙ニューヨーク?タイムズの報道を引用。米専門家の話として「中國は(強力な制裁がなされて)北朝鮮が崩壊することよりも(北朝鮮が)核兵器で武裝するほうを好む」との見方を紹介している。

一方の韓國。樸槿恵大統(tǒng)領(lǐng)は13日、「北朝鮮がわが國の領(lǐng)土に向けて核ミサイルを1発でも発射した場合、その瞬間、北朝鮮の政権を終わらせる覚悟で高度な応戦態(tài)勢を維持するよう願う」と言明。韓國軍當(dāng)局も北朝鮮が核使用の兆候を見せた場合は、指導(dǎo)部を直接攻撃する報復(fù)作戦をにおわせているが、北朝鮮崩壊後の「青寫真」は全く持ち合わせていない。

世界最貧國の一つでもある北朝鮮の人口は、韓國の半分の約2500萬人。英國誌「エコノミスト」の試算によると、南北の統(tǒng)一にかかる費用は「少なく見積もっても1兆ドル(約100兆円)」にも及ぶ。韓國の國內(nèi)総生産(GDP)の4分の3に相當(dāng)する金額だ。

韓國だけで負(fù)擔(dān)すれば、南北共倒れになりかねず、國際社會からの援助が頼みの綱だが、米國には第2次世界大戦後、歐州や日本の復(fù)興に膨大な援助をつぎ込んだ當(dāng)時のような余裕はない。日本に主導(dǎo)的な役割を期待すれば、歴史問題を背景に韓國內(nèi)で「朝鮮半島を再び日本の植民地にするのか」との反発を招くのは必至だ。

核?ミサイル開発に突き進(jìn)む北朝鮮の目標(biāo)は米國と平和條約を締結(jié)し、「金王朝」の存続を図ることにある。北朝鮮版の「國體護(hù)持」だ。そのためにはなりふり構(gòu)わない北朝鮮を中韓両國が本気で止めようとするなら、大きなリスクが伴うのは避けられない。(編集/日向)

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