日中友好は「相手に対する尊敬」から! 相互貢獻(xiàn)の長い歴史を?qū)Wぼう―宮本雄二元駐中國大使

八牧浩行    2016年9月24日(土) 17時(shí)0分

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宮本雄二?元駐中國大使は東京都內(nèi)で講演?!赶嗍证螝s史と文化を?qū)Wべば、尊敬につながる」と指摘。相手に対する尊敬の気持ちがなければならないとし、日中両國の歴史上の相互交流の事例を示した上で、「相互敬愛」を呼びかけた。

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2016年9月23日、宮本雄二?元駐中國大使(日中関係學(xué)會(huì)會(huì)長)は「日中関係と文化交流」と題して東京都內(nèi)で講演した。「相互理解は文化交流から生まれる。相手の歴史と文化を?qū)Wべば、相手に対する尊敬につながる」と指摘。単なる「友好協(xié)力」の掛け聲ではなく、相手に対する尊敬の気持ちがなければならないとし、南宋時(shí)代の日中両國の歴史上の相互交流の事例を示した上で、「相互敬愛」を呼びかけた。

その他の寫真

安定した日中間の構(gòu)築は両國の絶対的な國益であり、これをどう実現(xiàn)するかが問題だ。それには、正確な相互理解が必要だが、相互理解は文化交流から生まれる。相手の歴史と文化を?qū)Wべば、相手に対する尊敬につながる。単なる「友好協(xié)力」の掛け聲ではなく、相手に対する尊敬の気持ちがなければならない。

日本人は中國の世話になったことを忘れてはならない。京都の東福寺の歴史を?qū)Wんで感動(dòng)するのは、無準(zhǔn)師範(fàn)(杭州徑山萬壽寺の高僧)と弟子の聖一國師(南宋に留學(xué)し帰國後東福寺を開山)との師弟を超え、國を超えた相手に対する敬愛の深さである。

無準(zhǔn)師範(fàn)は南宋時(shí)代の最も傑出した禪僧である。聖一國師も日本で學(xué)ぶべきものは全て學(xué)び、新たなものを求めて中國に赴いた。この2人には何か引き合うものがあったのだろう。無準(zhǔn)師範(fàn)はその後も中國から必要な人やものを送り、聖一國師を支援し続けた。聖一國師は無準(zhǔn)師範(fàn)の位牌(いはい)を安置し、開祖として自分だけでなく、無準(zhǔn)師範(fàn)の誕生日を祝うことを命じ、その伝統(tǒng)は今日まで続いている。

隋や唐の時(shí)代だけでなく、長きにわたり、特に仏教の交流を通じて、日本は中國から多くのものを?qū)Wんでいたのだ。聖一國師は中國から茶の種子や麺類、人形などの技術(shù)を持ち帰り、日本の産業(yè)と文化の進(jìn)歩に大いに貢獻(xiàn)した。このような事例はおびただしいが、日本社會(huì)の記憶は薄まっている。これらを思い出し、日本社會(huì)は中國に対する「感恩」の気持ちをもう少し取り戻してもいい。

同時(shí)に中國社會(huì)も、日本の中國侵略だけでなく、日本に対する「恩義」を思い出すべきだ。孫文の國民革命を獻(xiàn)身的に支援した多くの日本人がいたこと。日本が悪戦苦闘して導(dǎo)入した西洋の學(xué)問は日本人の手で漢字化されて、中國に輸出され中國の近代化に役に立ったこと。日本の敗戦後も中國に殘り、中國の現(xiàn)代化に貢獻(xiàn)した多くの日本人がいたこと。日中國交正常化後、日本は世界に先駆けて経済協(xié)力を行い、実に多くの日本人が中國に対するお詫びの気持ちを持って、改革開放政策の成功のために誠実に力を盡くしたことなどである。

日本と中國は社會(huì)として、まず相手に対する「感恩」の気持ちを取り戻すべきだ。これこそが、相手との関係をどう位置付けるかを考える出発點(diǎn)だからである。それが実現(xiàn)した時(shí)に、10年前に中國の友人が吐露した中國の將來に対する懸念も、おのずから霧消していることであろう。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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