2016年9月24日、ラジオ?フランス?アンテルナショナル（RFI）中國語サイトによると、フィリピンのロドリゴ?ドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)が中國政府との対話を目的に、中國を訪問したいとの意向を明らかにした。しかし同大統(tǒng)領(lǐng)は懸案となっているスカボロー礁（中國名：黃巖島）海域における漁業(yè)権を中國がフィリピン人漁業(yè)者に返還することを條件としている。

フィリピン政府によると、同大統(tǒng)領(lǐng)の訪中は10月中旬になる見込みだという。中國外交部の陸慷（ルー?カン）報道官は23日、早期の訪中を「期待する」と述べるとともに、両國政府が密接な連絡(luò)を保っていることを明らかにした。フィデル?ラモス元大統(tǒng)領(lǐng)が近日中に訪中し、中國の指導(dǎo)者と會談する予定だとの報道もある。

南シナ海の領(lǐng)有問題に対してハーグ仲裁裁判所が「中國の主張には法的根拠がない」との判決を下したことや、同大統(tǒng)領(lǐng)が同問題で米國に依存しない意向を示していることを背景に、フィリピン政府は中國との関係改善を模索している。

また、同大統(tǒng)領(lǐng)は麻薬撲滅のため、國內(nèi)で多數(shù)の殺人を指示した問題で歐米各國から批判されており、米オバマ大統(tǒng)領(lǐng)や歐州連合（EU）に強く反論するだけでなく、フィリピン南部の駐留米軍について撤退を要求している。

同大統(tǒng)領(lǐng)の就任以降続く中國への歩み寄りは、中國政府にとっては時局を変える千載一遇のチャンスとなっている。（翻訳?編集/岡田）