2016年9月28日、東京で開(kāi)かれた日中有識(shí)者會(huì)議?東京?北京フォーラム」の「北東アジアの紛爭(zhēng)回避と平和秩序への道筋」をテーマとしたパネルディスカッションで、中國(guó)側(cè)が「日米中3カ國(guó)による対話の枠組みをつくるべきだ」と提案、日本側(cè)も賛意を示した。

張沱生?中國(guó)國(guó)際戦略研究基金會(huì)學(xué)術(shù)委員會(huì)主任は「日米中3カ國(guó)による対話の枠組みをつくることが不可欠」とし、これによって相互の信頼を醸成し、誤解を減らしていくべきだと主張した。朱鋒?南京大學(xué)中國(guó)南海研究協(xié)同イノベーションセンター執(zhí)行主任も「日米中」の枠組みは検討に値するとの認(rèn)識(shí)を示した。

田中均?元外務(wù)審議官は、北朝鮮問(wèn)題の解決が日中の共通利益となるとし、日米韓で非核化プログラムを構(gòu)築する際、中國(guó)も參加すべきだと呼びかけた。また「中國(guó)も北朝鮮に対して本気で制裁してほしい」と要望、「北朝鮮の體制が崩壊することを懸念しているのであれば、それに対する対処も共に考えよう」と提案。全體的、包括的なシナリオを日中が共に考える時(shí)期が到來(lái)したとの認(rèn)識(shí)を示した。さらに田中氏は、北東アジアで信頼醸成を深めるために必要な枠組みとして日?中?米?露?韓の「5カ國(guó)協(xié)議」を提案した。

これに関連して、磯部晃一?元東部方面総監(jiān)?陸將は「北東アジアの危機(jī)管理」を考える上で、北朝鮮問(wèn)題が最大のポイントになると指摘。北朝鮮に対して強(qiáng)い影響力を持つ中國(guó)の関與が不可欠であり、「中國(guó)も日米韓の枠組みに加わってほしい」と呼びかけた。

東京?北京フォーラム終了後の記者會(huì)見(jiàn)で、日米中による「東アジア安全保障枠組み」について、宮本雄二?元駐中國(guó)大使は「米國(guó)抜きでこの地域の安全保障を考えることはできない。東アジアでいかなる秩序をつくるかの文脈で出てきた」とし、「日米中」の枠組みづくりに理解を示した。楊伯江?中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所副主任も「中米日のパワーバランスが変化しており、この3カ國(guó)が対話することを前向きにとらえたい」と賛成した。

朝鮮半島問(wèn)題を含む東アジアの安全保障に「日米中」で対応する構(gòu)想は、毎年開(kāi)催されている米中戦略対話でも協(xié)議されている。米國(guó)海軍がハワイ沖で主催するリムパック（環(huán)太平洋合同演習(xí)）に中國(guó)人民解放軍を毎回招待。上海など中國(guó)の軍港に米艦船が頻繁に寄港している。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。