木口 政樹 2016年10月6日(木) 20時(shí)0分
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最近はあまり使われていないみたいだが、「彼もチョンガー(獨(dú)身)だよ」といった言い方が、日本で昔は結(jié)構(gòu)よく使われていたように思う。1980年代ごろの話だろうか。このチョンガーは紛れもなく韓國(guó)語(yǔ)からの転用だ。寫真はチョンガーキムチ。
最近はあまり使われていないみたいだが、「彼もチョンガー(獨(dú)身)だよ」といった言い方が、日本で昔は結(jié)構(gòu)よく使われていたように思う。1980年代ごろの話だろうか。このチョンガーは紛れもなく韓國(guó)語(yǔ)からの転用だ。
「総角」と書いて韓國(guó)語(yǔ)の発音で「チョンガク」、日本語(yǔ)では「チョンガー」?!妇t角」とは朝鮮時(shí)代に未婚の男性が結(jié)っていた髪型で、後ろの方で両側(cè)に2列に分けて垂らすものだ。その後、髪型だけではなく獨(dú)身の男性をも指すようになり「チョンガク」という発音で今でも韓國(guó)ではよく使われている?yún)g語(yǔ)だ。
「チョンガク」が日本で「チョンガー」になったのは、韓國(guó)語(yǔ)では「チョンガク」を「チョンガッ」のように発音するためだ。これをパッチムというのだが、このパッチムというシステムが日本語(yǔ)にはないため、「チョンガッ」が日本語(yǔ)に入る過程でおのずから「チョンガー」となってしまったわけである。
この「チョンガー」で面白いのは、「チョンガーキムチ」(韓國(guó)語(yǔ)では「チョンガク?キムチ」)というキムチが韓國(guó)にあることだ。長(zhǎng)さ10センチほどの小ぶりの大根を漬けたもので、その形が男性の生殖器の形と似ているためにこの名前になったらしい。本當(dāng)の語(yǔ)源は別にあるようだが、男性のあれに似ているからというのが韓國(guó)社會(huì)では通説として広まっている。
人口に膾炙(かいしゃ)されているから、女性の前でもなんら違和感なく「チョンガク?キムチください」と注文できる。ほほ笑ましくてなんとも大らかではないか。ただチョンガク?キムチと言うと、たいていの女性は「ふふっ」みたいな小さな笑いをこぼす。こういうあっけらかんとしたところが、韓國(guó)ならではないだろうか。
ちなみにチョンガク?キムチ用の大根は、日本では見たことがない。アルタリ?ムあるいはチョンガク?ムといって、チョンガク?キムチを漬けるための専用の大根である。おそらく韓國(guó)だけで見られる大根なのではないだろうか。チョンガク?ムの「ム」は大根の意である。韓國(guó)に來(lái)られる折には、ぜひこのチョンガク?キムチをご賞味あれ。白菜キムチとはまた違った味を楽しむことができるだろう。
■筆者プロフィール:木口政樹
イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。三星(サムスン)人力開発院日本語(yǔ)科教授を経て白石大學(xué)校教授(2002年?現(xiàn)在)。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。
■筆者プロフィール:木口 政樹
イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星(サムスン)人力開発院日本語(yǔ)科教授、元白石大學(xué)校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書に『おしょうしな韓國(guó)』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門4位に選ばれた。 著書はこちら(amazon)Twitterはこちら※フォローの際はメッセージ付きでお願(yuàn)いいたします。
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