市場の透明性、どう高めるかが今後の課題=中國?人民元のSDR構(gòu)成通貨入り

Record China    2016年10月9日(日) 15時(shí)0分

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中國の人民元が米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円に並ぶ國際通貨基金(IMF)「特別引き出し権」(SDR)の構(gòu)成通貨になった。中國には日米歐などにはない金融規(guī)制があり、市場の透明性をどう高めていくかが大きな課題とされる。

2016年10月7日、國際通貨基金(IMF)「特別引き出し権」(SDR)の構(gòu)成通貨に今月1日から加わった中國の人民元。これにより、人民元は米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円に並ぶ國際通貨に仲間入りした。しかし、中國には日米歐などにはない金融規(guī)制が存在する。市場の透明性をどう高めていくかが大きな課題だ。

SDRはIMFが89の加盟國に出資額に応じて割り當(dāng)てる仮想通貨。國際金融の安定のため1969年に創(chuàng)設(shè)された。日本円は74年から構(gòu)成通貨入りした。通貨危機(jī)などで外貨不足に陥った國はSDRと引き換えに他國から米ドルなどの外貨を受け取ることが可能。最近では2015年5月に債務(wù)問題を抱えたギリシャがIMFからの融資を返済するため、SDRを使った。

新たなSDRの構(gòu)成比は、米ドル41.73%、ユーロ30.93%、人民元10.92%、日本円8.33%、ポンド8.09%の順。IMFは昨年11月にSDRへの採用を決めており、9月30日、チャイナドレス風(fēng)の上著をまとって記者會(huì)見したラガルドIMF専務(wù)理事は「中國と國際通貨體制にとって大きな変化となる」と歓迎した。

人民元のSDR入りは、世界2位の國內(nèi)総生産(GDP)を誇る中國にとって悲願(yuàn)の一つ。特に米國への対抗心を燃やす習(xí)近平政権は「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)創(chuàng)設(shè)や中國と歐州を海陸で結(jié)ぶ「一帯一路構(gòu)想」などと共に中國主導(dǎo)の國際経済秩序の確立を目指している。

中國國営新華社通信はIMFから國際通貨としての「お墨付き」を與えられた意味を「SDR入りで中國経済に対する世界の信頼が高まる」と解説。中國共産黨中央委員會(huì)機(jī)関誌?人民日?qǐng)?bào)の電子版は、中國人民銀行(中央銀行)の責(zé)任者の話として「中國側(cè)は人民元のSDR構(gòu)成通貨入りを契機(jī)に、一層金融改革を深化し、金融開放を拡大し、世界経済の成長促進(jìn)、世界の金融の安定維持、世界経済ガバナンスの整備に積極的に貢獻(xiàn)する」と伝えた。

これに対し、麻生太郎財(cái)務(wù)相は9月30日の記者會(huì)見で「中國のマーケット、為替など通貨の管理をきちんとオープンにしてもらわないといけない」「(中國が)すぐに通貨の価格管理などをやるとなるとSDRを維持する資格に欠ける」などとけん制。米國のルー財(cái)務(wù)長官も、SDRの構(gòu)成通貨になることと、各國が外貨準(zhǔn)備として積極的に保有することは「大きな違いがある」と指摘?!父鲊瑢澩鉀Q済目的で保有する準(zhǔn)備通貨からは程遠(yuǎn)い」との見解を示した。

背景にあるのは、為替管理などの不透明性。人民元は固定相場制と変動(dòng)相場制の間に位置付けられる「管理変動(dòng)相場制」を採用。中國人民銀行が毎朝、その日の取引の基準(zhǔn)値を公表し、一定の範(fàn)囲內(nèi)で相場変動(dòng)を認(rèn)める。將來的には変動(dòng)相場制に移行するとしながらも、現(xiàn)在は対ドルで基準(zhǔn)値の上下それぞれ2%までの値動(dòng)きを許容しているだけだ。

加えて、資金流出を恐れる中國は國境をまたぐ自由な資金移動(dòng)を完全には認(rèn)めておらず、外國人の対中株式投資には厳しい規(guī)制が殘る。こうした點(diǎn)について、ラガルドIMF専務(wù)理事も「さらなる改革への取り組みが中國と國際経済の安定には好ましい」と注文を付けている。(編集/日向)

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