中國(guó)の列車(chē)には、乗客のために美味しい料理を提供し、旅の疲れや飢えを癒してくれる人々がいる。彼らはこの仕事に就くと、數(shù)十年の長(zhǎng)きにわたり列車(chē)に乗車(chē)し続ける。食堂車(chē)はいわば彼らの仕事における「戦場(chǎng)」であり、乗客は彼らが心を込めてサービスする相手だ。そんな彼らの仕事とは食堂車(chē)のコック。いずれ無(wú)くなってしまうかもしれない職業(yè)だ。人民網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

孟海平さん（34）は成都鉄路局（鉄道局）の成都旅客輸送區(qū)間の列車(chē)Z50號(hào)でコックをしている。普通のコックと異なるのは、彼らが「一日に千里を行く」とばかり、日々中國(guó)國(guó)內(nèi)を南北に移動(dòng)し続ける點(diǎn)だろう。

孟さんは取材に対し「列車(chē)の上で料理を作るのは、家やレストランで作るのとは勝手が違う」と語(yǔ)る。列車(chē)內(nèi)での調(diào)理は食品の安全性や衛(wèi)生面、消防などへの要求がさらに高く、しかも運(yùn)行中の列車(chē)というのはより多くの不確定要素を抱えているからだ。

北京から成都まで運(yùn)行するZ50號(hào)の運(yùn)転時(shí)間は20時(shí)間以上、乗客數(shù)百人が飲食を必要としているため、孟さんは発車(chē)の2時(shí)間以上前から乗車(chē)し、その日の食材をチェックしなければならない。野菜やその他の食材は合わせて40種類(lèi)以上。孟さんはそれら食材の品質(zhì)と新鮮度を一つずつチェックしなければならない。

起床は朝6時(shí)過(guò)ぎ、就寢は夜10時(shí)過(guò)ぎ。孟さんと食堂車(chē)の他のコックたちはそれ以外の時(shí)間はずっと廚房の中で働きづめだ。午後3時(shí)、ようやく晝食の仕事を終えた孟さんは、自分の休憩室に戻り、ちょっと橫になり休憩する。しかしその休憩時(shí)間はわずか1時(shí)間のみ。休憩を終えると今度は午後の料理の準(zhǔn)備にとりかかることになる。

中國(guó)の高速鉄道の発展に伴い、ますます多くの列車(chē)で食堂車(chē)が姿を消しつつある。そしてそれらに代わって登場(chǎng)しているのが専門(mén)ケータリング工場(chǎng)で生産されたコールドチェーンのミールで、調(diào)理は電子レンジで加熱するだけで済む。その結(jié)果、食堂車(chē)のコックたちはその歴史の舞臺(tái)から次々と去っていき、その多くは鉄路局のケータリング基地の仕事に就いているという。孟さんの周りでもすでに8人のコックがケータリング基地でコックとして働くことを選んでいる。待遇面ではそれほど差は無(wú)いものの、その勤務(wù)時(shí)間は朝9時(shí)から夕方5時(shí)までで、食堂車(chē)での勤務(wù)のように5日連続の勤務(wù)などということはない。それでも孟さんはやはり食堂車(chē)での仕事を続けていきたいということだ。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/TG）