人民網(wǎng)日本語版 2016年10月12日(水) 17時40分
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今年、日本の科學(xué)者が再びノーベル賞を受賞した。日本は1949年以降、ノーベル賞受賞者25人を生み出し、今世紀(jì)に入ってからは毎年平均1人のペースで受賞している。
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今年、日本の科學(xué)者が再びノーベル賞を受賞した。これで、日本は1949年以降、ノーベル賞受賞者25人を生み出し、今世紀(jì)に入ってからは毎年平均1人のペースで受賞していることになる。メディアは科學(xué)研究への投資やイノベーション型思考の育成、學(xué)術(shù)界の自由な雰囲気などさまざまな観點(diǎn)から中國と日本の違いを分析している。本記事では、日本の科學(xué)者の英語力とそれを育成する日本の外國語教育の観點(diǎn)から、中國と日本の違いを分析してみる。(文:中國學(xué)術(shù)英語教學(xué)研究會會長?蔡基剛。文匯報掲載)
【その他の寫真】
■日本:「學(xué)ぶ英語」から「使う英語」へ
日本の大學(xué)の外國語教學(xué)は、これまでずっと學(xué)術(shù)英語の能力向上に力を入れてきた。ノーベル賞受賞者を最も多く輩出してきた東京大學(xué)や京都大學(xué)を例にすると、英語はわずか7?8単位で、主に學(xué)術(shù)英語の読み書きや陳述などを?qū)Wぶ。學(xué)年が上がると、醫(yī)學(xué)や地球科學(xué)、數(shù)理科學(xué)、化學(xué)などの分野の英語を?qū)Wび、主に専門的な文獻(xiàn)や定期刊行物を読んだり、論文を書いたりする訓(xùn)練を受ける。
日本政府が2001年に「50年間でノーベル賞受賞者30人」という目標(biāo)を掲げたのに呼応して、日本の英語教育改革も進(jìn)んでおり、文部科學(xué)省は02年「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構(gòu)想」を発表。大學(xué)生に対し、學(xué)ぶ英語から使う英語への切り替えを促している。そして、學(xué)術(shù)やテクノロジーの分野の英語が、以前にも増して大學(xué)で教える英語の主な內(nèi)容となった。例えば、私立の早稲田大學(xué)は1年生と2年生向けに、「學(xué)術(shù)英語講座」や「學(xué)術(shù)英語交流」、「學(xué)術(shù)英語読解」などの授業(yè)を開設(shè)しているほか、2學(xué)期にわたるテクノロジーに関する英語の作文講座を開設(shè)している。さらに、「技術(shù)陳述」という授業(yè)もあり、學(xué)生の科學(xué)研究における発見や成果を口頭で陳述する能力の向上に取り組んでいる。この他にも、パワーポイント作成スキルや質(zhì)疑応答、會議の司會、ディベートといったスキルも學(xué)ぶことができる。
■中國:大學(xué)の英語は「人文教育の一部」
一方、中國の大學(xué)は英語の単位は平均12単位と多いものの、そのカリキュラム內(nèi)容は大學(xué)英語4級試験に役立つ一般的な英語のほかは、英國や米國の文學(xué)、詩歌、概況、中國文化といった英語の知識に限られる。中國と日本の大學(xué)の英語教育にこれほどの差がある主な理由はコンセプトの違いだ。
日本の大學(xué)は、英語を主に専門的な情報を取り入れたり、科學(xué)研究の成果の分野における交流を行ったりするためのツールの1つと見なしている。一方、中國の大學(xué)は、英語を「人文教育の一部」と見なし、學(xué)生の英語のレベル向上のほか、人文の素質(zhì)向上を目指している。この違いが教育の方向性にも影響を與えている。
日本では學(xué)生が英語を使って専門的な學(xué)習(xí)や研究を行えるようにするのに対し、中國では學(xué)生が英語の4級や6級の試験に合格したり、外國の文化を理解したりできるようにする。そして日本では、政府の外國語戦略や専門學(xué)科発展のニーズに基づき、大學(xué)生が専門的な學(xué)習(xí)や研究を行うために必要な英単語1萬3000語をマスターしなければならないが、中國では「學(xué)生の個性に基づく成長のニーズ」を満たすため、大學(xué)生に求められる?yún)g語數(shù)は4級試験合格に必要な4500語だけとなっている。中國の大學(xué)の英語教材は全國統(tǒng)一となっており、內(nèi)容はその「おもしろさ」に重點(diǎn)をおき、長年使うことができ、何度読んでも飽きないような著名作家の作品が選ばれている。一方、日本の大學(xué)の英語教材は、各専攻學(xué)科によって異なり、學(xué)術(shù)性や情報性に重點(diǎn)をおいている。そのほとんどが學(xué)術(shù)専門書や定期刊行物の論文が採用されている。日本の大學(xué)生は、中國の大學(xué)生ほど英語を流暢に話すことはできないかもしれないが、その専門分野における読み書きの能力は中國の學(xué)生を大きく上回っている。10年にノーベル化學(xué)賞を受賞した日本人2人のうちの一人である北海道大學(xué)の鈴木章氏は、まさに日本が育てた科學(xué)者で、英語を流暢に話すことはできないものの、テクノロジーの分野の英語の読み書きとなると、非常に高い能力を誇る。
筆者は、研究の関係で、何度も日本に行って外國語教育のセミナーに參加しているが、非常に印象深く感じた點(diǎn)が2つある。その一つは、日本の大學(xué)の専攻學(xué)科の教師、例えば物理や生物などの科學(xué)者の事務(wù)室の本棚には、基本的に英語の著作や英語の定期刊行物しか並んでおらず、日本語の書籍はほとんどない點(diǎn)だ。2つ目は、そのような教師は外國語を教えているわけではないにもかかわらず、外國語教育に関するセミナーに積極的に參加したり、なかにはグループディスカッションの司會をして、英語教育の質(zhì)をいかに向上させるかについて話し合ったりすることさえある點(diǎn)だ。
■一流の大學(xué)?學(xué)科作りには大學(xué)の外國語教育の見直しが必要
中國國務(wù)院は15年、「世界一流の大學(xué)と一流の學(xué)科作り推進(jìn)のためのプラン」を発表した。15年は、中國の外國語教育専門家?許國璋氏の生誕100周年の年でもあり、教育部(?。┐髮W(xué)外國語教育指導(dǎo)委員會は「大學(xué)英語教學(xué)指南」を発表した。この三者の関わりを分析するならば、「世界一流の大學(xué)」と「一流の學(xué)科」作りの根本となるのは一流の大學(xué)生であり、一流の大學(xué)生を育てなければ、一流の科學(xué)者やノーベル賞受賞者は生まれない。しかし、學(xué)生が英語で専門的な情報を取り入れることのできる読解力や科學(xué)研究の成果を交換し合えるような文章力を培えるようにしなければ、一流の大學(xué)生は育てられないということになるだろう。許氏は、日本が終始一貫して外國語を現(xiàn)代科學(xué)文化の知識を取り入れるためのツールとしてきた點(diǎn)や、テクノロジー経済の発展において世界が注目する成果を収めてきたことを稱賛する一方、中國の大學(xué)の外國語教育の效果は理想からかけ離れており、外國語を現(xiàn)代科學(xué)文化の知識を取り入れるためのツールとしていないと指摘してきた。そして、「外國語教育の方針は、國家や民族の利益に関わる重大な事」とし、1978年には、「今後5年以內(nèi)に、専門的な外國語の書籍を読んで理解したり、外國語を研究や國際交流のツールにすることができる大學(xué)生を育成しなければならない」とした。今こそ「大學(xué)英語教育の指南」を見直すべき時ではないだろうか? (提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)
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