<コラム>韓國(guó)は今受験シーズン真っただ中、試験當(dāng)日は日本にはない「オトナ」な対応も

木口 政樹(shù)    2016年10月18日(火) 21時(shí)10分

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韓國(guó)は各大學(xué)別の入學(xué)試験の時(shí)代から、予備試験プラス大學(xué)別本試験の時(shí)代、そして修能試験の時(shí)代へと、細(xì)かく區(qū)別するとこれまで16回くらい大學(xué)入試制度が変化してきている。資料寫(xiě)真。

日本の大學(xué)入試は、一期、二期の時(shí)代から共通一次、そしてセンター試験という流れで変遷してきた。

こちら韓國(guó)も各大學(xué)別の入學(xué)試験の時(shí)代から予備試験プラス大學(xué)別本試験の時(shí)代、そして修能(スヌン)試験の時(shí)代へと、細(xì)かく區(qū)別するとこれまで16回くらい大學(xué)入試制度が変化してきているというから日本以上にすさまじい。

修能試験とは「修學(xué)能力試験」を略した言葉である。日本のセンター試験にだいたいは相當(dāng)すると考えていただければよろしいかと思う。いや、センター試験よりは受験生の進(jìn)路に関する比重は重いようだ。

修能試験は韓國(guó)語(yǔ)の発音では「スヌンシホム」となり普通には「スヌン」といえば通じる。筆者は以前このスヌン試験の作成委員として1カ月くらいとあるコンドミニアムに缶詰め狀態(tài)になったことがある。そのエピソードはまた別の機(jī)會(huì)に書(shū)いてみたい。

これを書(shū)いている2016年10月。今年も韓國(guó)はスヌンの季節(jié)が近づいてきた。試験はいつの頃からか11月の第1か第2週の木曜と決まっているようだ。高3の受験生にとっては、今が最後の追い込みの時(shí)期というわけだ。

韓國(guó)社會(huì)においては、スヌンはその出來(lái)不出來(lái)が多くの人々にとって人生を変える一大事である。緊張しない者はいない。高3生がいる家庭では、この時(shí)期ピリピリした狀態(tài)が続くことになる。これは日本も同じであろう。

日本と違うのは、韓國(guó)ではまず高校の1、2年たちが試験當(dāng)日の早朝、受験會(huì)場(chǎng)の入り口あたりで両側(cè)に列を作って並び、先輩である高3生が門(mén)から入ってくるのを待って、一斉に「ファイティング!」と言ったり「先輩、頑張って!」と大聲で叫んだり、先輩の受験成功を応援する光景が見(jiàn)られること。ヂンやヂャンゴといった打楽器を打ちながらの応援もある。ヂンは銅鑼?zhuān)à嗓椋─韦瑜Δ胜猡巍ⅴ楼悭螗搐瞎膜?倍くらいに拡大したような楽器である。その場(chǎng)はチンドン屋さながらのにぎやかさだ。

後輩らのこうした聲援の中を、高3生はやや恥ずかしそうにしながらも、脇目も振らず試験會(huì)場(chǎng)へと突っ走ってゆく。男子學(xué)生より女子學(xué)生の方が、この「祝福」を受けるケースが多いようだ。

受験生の母親らが、近くの寺、あるいは全國(guó)的に有名な寺まで出向くという姿も、まず日本ではみられないだろう。母親らは早朝から試験の終わる午後6時(shí)ごろまで、一日中休みなくお祈りを続ける。もちろんすべての母親ではないが、かなり多くの母親方がこのようなお祈りをするのだ。

立ちの姿勢(shì)から胸の前で両手を合わせ靜かにしゃがみ込み、膝をついて両手をついてさらには頭を床にこすり付け、また靜かに立ち上がってゆく。一番禮儀の深い、また魂のこもったお祈りのスタイルと言える。1回やるのも結(jié)構(gòu)大変だが、これを一日中やるのだ。わが子の合格のためとはいえ、この光景はすさまじいものがある。

試験はだいたい朝の9時(shí)から始まる。そのためこの日だけは、韓國(guó)の多くの會(huì)社は9時(shí)ではなく10時(shí)始業(yè)となる。國(guó)の方針で始業(yè)を1時(shí)間遅らせ、出勤が受験生らとかぶらないようにしているわけである。受験生や保護(hù)者らは、比較的空いている市內(nèi)の道路を電車(chē)で、バスで、はたまた自家用車(chē)で、かなり快適に走れるようになる。しかし時(shí)々なんらかの事情で遅刻寸前になってしまう學(xué)生もある。こうした場(chǎng)合は、白バイやパトカーが學(xué)生を乗せて受験會(huì)場(chǎng)まで運(yùn)んでくれる。日本なら「それは自己責(zé)任じゃないの?」という向きもあるかもしれないが、こちら韓國(guó)は(こういうところが韓國(guó)らしいところではあるけれど)、これくらいのことはオトナの度量でやってあげるのである。今年も受験生一人一人の健闘を願(yuàn)いたい。

■筆者プロフィール:木口政樹(shù)

イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。三星(サムスン)人力開(kāi)発院日本語(yǔ)科教授を経て白石大學(xué)校教授(2002年?現(xiàn)在)。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。

■筆者プロフィール:木口 政樹(shù)

イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星(サムスン)人力開(kāi)発院日本語(yǔ)科教授、元白石大學(xué)校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書(shū)に『おしょうしな韓國(guó)』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門(mén)4位に選ばれた。

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