2016年10月20日、北京青年報(bào)によると、中國(guó)最高人民法院（最高裁判所）は19日の記者會(huì)見で、抗日戦爭(zhēng)における「狼牙山五壯士」などの革命的英雄や歴史的人物の名譽(yù)を損なうような行為について、學(xué)術(shù)研究などの名目であっても制裁の対象になるとの見解を示した。

最高人民法院の程新文（チョン?シンウェン）裁判長(zhǎng)は、英雄的人物や歴史的人物の名譽(yù)や人格上の権利を侵害する民事事件が相次いでいることについて、「主にインターネットなどを通じた學(xué)術(shù)研究や商業(yè)活動(dòng)などにおいて、英雄的人物の権利を侵害し、イメージや名譽(yù)を毀損（きそん）?侮辱するなどして、その精神的価値を弱め、現(xiàn)代中國(guó)の社會(huì)主義的な根本的価値観を損ねる行為が橫行している」と指摘した。

馮小光（フォン?シャオグアン）副裁判長(zhǎng)は、「中國(guó)では他の法治國(guó)家と同じく、市民には基本的権利として言論の自由や學(xué)術(shù)の自由が憲法で保障されているが、同時(shí)に他者の人格的利益を毀損することは許されない」と指摘した。

程裁判長(zhǎng)は、これまで起きている事案を受け、學(xué)術(shù)的な問題も司法裁判の対象となるだけでなく、學(xué)術(shù)研究を名目とした権利侵害行為も制裁の対象になると強(qiáng)調(diào)した。

「狼牙山五壯士」は、中國(guó)共産黨軍が日本の侵略に対していかに勇敢かつ獻(xiàn)身的に戦ったかを示す例として中國(guó)政府がたびたび取り上げてきた。そうした政府の姿勢(shì)に異を唱えるような內(nèi)容の著作が発表され問題となっていたが、作者は名譽(yù)毀損で訴えられ、敗訴している。（翻訳?編集/岡田）