2016年10月21日、2人乗りの有人宇宙飛行船「神舟11號」の打ち上げた中國。宇宙船は19日、宇宙実験室「天宮2號」とのドッキングにも成功した。中國の習(xí)近平國家主席は「宇宙強(qiáng)國建設(shè)に新たな貢獻(xiàn)」と胸を張った。冷戦時(shí)代、米國と舊ソ連が宇宙開発にしのぎを削ったが、中國が完全にもう一方の主役に躍り出た。

中國共産黨中央委員會機(jī)関誌「人民日報(bào)」の電子版?人民網(wǎng)によると、中國の宇宙開発は1956年10月8日にミサイル研究機(jī)関である國防部第五研究院が設(shè)立されて始まった。70年4月に人工衛(wèi)星「東方紅1號」の打ち上げに成功。舊ソ連、米國、フランス、日本に続いて宇宙開発に仲間入りした。

2003年10月には「神舟5號」の打ち上げに成功し、舊ソ連、米國に次ぐ世界で3番目の有人宇宙船打ち上げ國となった。08年9月の「神舟7號」による中國人宇宙飛行士の船外活動実現(xiàn)、11年9月の「神舟8號」と「天空1號」の初のドッキングと、中國の宇宙事業(yè)は急ピッチで歩んできた。有人宇宙船打ち上げは03年以降、6回を數(shù)える。

9月に打ち上げられた「天宮2號」に移った「神舟11號」の2人は、中國の宇宙開発で過去最長となる約30日間滯在。宇宙醫(yī)學(xué)?宇宙科學(xué)実験、宇宙応用技術(shù)、軌道上メンテナンス技術(shù)、宇宙ステーション技術(shù)の試験などに取り組む。

中國では今後、18年の宇宙ステーション建設(shè)開始、22年からの本格運(yùn)用に向けたプロジェクトなどが目白押し?！柑鞂m2號」は「神舟11號」のほか、來年前半には無人補(bǔ)給機(jī)とドッキング、推進(jìn)剤の補(bǔ)給試験を行う。來月には高性能エンジンを裝備し中國最大のロケットとなる「長征5號」を打ち上げる。宇宙ステーション計(jì)畫に付隨して、大気圏外から宇宙を観測する中國版ハッブル望遠(yuǎn)鏡も軌道上に據(jù)えられる予定だ。

日本や米國、ロシアなど15カ國が參加する國際宇宙ステーション（ISS）は24年までの運(yùn)用継続が決まっているが、その後は未定。中國が唯一、宇宙ステーションを展開する國になる可能性がある。

中國の宇宙開発の原動力は、米國への強(qiáng)烈な対抗意識。國営新華社通信は「米國が技術(shù)拡散防止を理由にISSに中國が加わるのを拒んだ時(shí)から、獨(dú)自ステーション建設(shè)の歴史が開かれた」と指摘した。

中國航天科技集団の雷凡培董事長（會長）は人民網(wǎng)が伝えた新華社とのインタビューで「60年の発展を経て、中國は獨(dú)立?自主の不備なき宇宙船の設(shè)計(jì)?研究?生産?試験?打ち上げ?制御?保障體制を形成した」と強(qiáng)調(diào)?！附U済指標(biāo)のうち、経済規(guī)模指標(biāo)の半數(shù)が世界先進(jìn)水準(zhǔn)に達(dá)しているが、1人平均の指標(biāo)では依然として開きがある。さらに3分の1の指標(biāo)が世界先進(jìn)水準(zhǔn)に達(dá)すれば、中國は宇宙強(qiáng)國になれる」との見通しを明らかにした。（編集/日向）