発火?爆発が相次いだ韓國(guó)サムスン電子の新型スマートフォン「Galaxy Note7」。同社は問(wèn)題を受け2016年10月11日、ついに製品の生産?販売打ち切りを決定した。韓國(guó)での発売からわずか50日余りの出來(lái)事だった。リコール作業(yè)は韓國(guó)はじめ各國(guó)で進(jìn)んでいるが、中國(guó)や米國(guó)のユーザーらがサムスンを相手取り損害賠償訴訟を起こすなど、騒ぎは今後しばらく収まりそうにない。

生産中止を発表した翌12日、同社は7?9月期連結(jié)決算の速報(bào)値（同月7日発表）を下方修正、売上高を當(dāng)初発表から2兆円（約1900億円）減の47兆ウォン（約4兆3600億円）、営業(yè)利益を同2兆6000億円（約2400億円）減の5兆2000億ウォン（約4800億円）とした。また14日には、Galaxy Note7の販売中止に伴う損失が3兆ウォン（約2700億円）臺(tái)中盤(pán)、またリコール費(fèi)用が1兆?1兆5000億ウォン（約920億?1380億円）に達(dá)するとの試算を発表した。営業(yè)利益の減少分と合わせ、1機(jī)種の爆発問(wèn)題で少なくとも7兆円（約6440億円）が飛ぶことになる。また當(dāng)然、これとは別に信頼失墜による相応の損失も予想される。

韓國(guó)トップの大企業(yè)を根幹から揺るがすことになった事態(tài)だが、サムスン電子內(nèi)部では「起こるべくして起こった」とする聲が次々と上がっているという。同社は14日、上記の損失見(jiàn)込みと合わせ「製品の安全性強(qiáng)化のため、今後內(nèi)部の品質(zhì)點(diǎn)検プロセスを全面改変する」との方針を発表した。韓國(guó)各紙はこれを「硬直した組織文化を改善しようという同社の意思の現(xiàn)れ」とし、ここにつながる社員たちの問(wèn)題意識(shí)と「反省の弁」を伝えている。

多く指摘されているのが、競(jìng)合アップルを意識(shí)するあまり「スピード」と「革新」を何より優(yōu)先してきた問(wèn)題だ。韓國(guó)科學(xué)技術(shù)院（KAIST）のパク?ヒョンウク副総長(zhǎng)は朝鮮日?qǐng)?bào)（13日付）で、「スマホの後発メーカーとして出発したサムスンは、これまできちんと進(jìn)んでいるかを點(diǎn)検する機(jī)會(huì)さえ持てなかった」と指摘しているが、これを裏付ける內(nèi)部証言は多い。社の幹部の一人は「『量より質(zhì)』という李健熙（イ?ゴンヒ）會(huì)長(zhǎng)の製品哲學(xué)を忘れ（上層部が）『とにかく早く作れ』とプレッシャーをかけたため、品質(zhì)テストをきちんとできなかった」とし、無(wú)線事業(yè)部の社員は「毎年2回、世界の見(jiàn)本市で無(wú)線事業(yè)部長(zhǎng)が紹介してきた製品のうち、機(jī)能検証が終わっていた製品はほとんどなかった」と告白した。

14日付の韓國(guó)日?qǐng)?bào)が指摘したのは、「上下間?部署間の意思疎通の斷絶」だ。ソウル大経営學(xué)科のイ?ギョンムク教授は「今回のGalaxy Note7問(wèn)題は、下が『No』と言えなかったことが重要な原因」とし、以前から指摘される「トップダウン式の組織文化」を批判した。また記事は、「過(guò)去、トップ企業(yè)を模倣し成長(zhǎng)してきた過(guò)程では垂直的な文化が競(jìng)爭(zhēng)力になったことは事実」としながらも、今や先頭を走るサムスンが自ら新たな道を切り開(kāi)くためには、「雙方向の疎通と自律性が重視される柔軟な組織文化」が必要だと指摘した。

不必要な競(jìng)爭(zhēng)をあおる文化が生んだ、部署間の斷絶への不満も多い。韓國(guó)日?qǐng)?bào)は、「あるチームが新機(jī)能を開(kāi)発したら他のチームは何が何でもより良い機(jī)能を出さなければならない」（無(wú)線事業(yè)部社員）、「開(kāi)発、マーケティング、企畫(huà)、検証、デザインなどがばらばらな狀態(tài)で、何をしようとしているのか分からない」（社內(nèi)掲示板）といった悲痛な聲を伝えている。また聯(lián)合ニュース（14日付）は、部署間の競(jìng)爭(zhēng)が激しいため、何か問(wèn)題が発覚しても隠したり見(jiàn)過(guò)ごしたりするケースが頻繁にあったとした。社員も組織も、アップルとの競(jìng)爭(zhēng)から生まれる焦りとは別に、行き過(guò)ぎた?jī)?nèi)部競(jìng)爭(zhēng)によって力をむしばまれていたのだ。

サムスン電子は長(zhǎng)年、間違いなく韓國(guó)人の憧れの會(huì)社だった。韓國(guó)のリクルート情報(bào)サイトが行う調(diào)査では、過(guò)去7年間「大學(xué)生が入社したい大企業(yè)」で不動(dòng)の1位を守ってきた。しかしソウル大電気情報(bào)工學(xué)部イ?シンドゥ教授は、こうした人気を背景とした「過(guò)度なエリート意識(shí)が長(zhǎng)期間にわたって蓄積され、今回の爆発問(wèn)題が起こった」と分析している。

実は同社は、発火?爆発の直接原因をいまだ把握できていない。が、內(nèi)部の聲からも外部の指摘からも、社風(fēng)や組織文化に要因の一端があり、その刷新が急務(wù)であることは明らかだろう。奇しくも同社は、上に挙げた「入社したい大企業(yè)」調(diào)査で今年4月、現(xiàn)代（ヒュンダイ）自動(dòng)車に1位を明け渡し僅差の2位に甘んじている。今回の反省を機(jī)にもう一度、名実ともにトップ企業(yè)に返り咲けるのか。14日に示した「全面改変」への強(qiáng)い意志の下に、今後どのような変革が具體的に進(jìn)められるかが注目される。（編集/吉金）