英BBCは21日付で、ロイター電を引用しつつ、中國(guó)とバチカンの最大の対立點(diǎn)である司教の任命について雙方がすでに合意し、2016年內(nèi)にも中國(guó)國(guó)內(nèi)で、バチカンも認(rèn)める新たなカトリックの司教が誕生する見通しと報(bào)じた。

中國(guó)とバチカンの対立點(diǎn)は複數(shù)あった。例えば、中國(guó)が進(jìn)めてきた「一人っ子政策」における、人工流産の問(wèn)題などだ。しかし、「最も根本的」な対立點(diǎn)は、ローマ法王による司教の任命を、中國(guó)が自國(guó)內(nèi)について認(rèn)めてこなかったことだった。

世界各地の司教の任命は、ローマ教會(huì)にとって、宗教的権威の根幹にかかわる問(wèn)題だ。一方の中國(guó)にとっても、宗教を含めて社會(huì)全般において「外國(guó)勢(shì)力の干渉は許さない」ということは、大原則だ。そのためこれまで約半世紀(jì)にわたり、両者の折り合いはつかなかった。

結(jié)果として、バチカン市國(guó)は歐州で唯一、中國(guó)と外交関係を持たず、中華民國(guó)（臺(tái)灣）を承認(rèn)する國(guó)であり続けた。

BBCによると、中國(guó)とバチカンの雙方は協(xié)議の結(jié)果、8月中に中國(guó)國(guó)內(nèi)の司教4人について、バチカン側(cè)が認(rèn)めることで合意した。2人については年內(nèi)にも、「バチカンが認(rèn)めた中國(guó)の司教」が誕生する見通しという。

中國(guó)にとって蔡英文?民進(jìn)黨政権は、臺(tái)灣の「中國(guó)離れ」を促進(jìn)する、極めて警戒すべき存在だ。臺(tái)灣人の実際の対中観、“中臺(tái)統(tǒng)一の機(jī)運(yùn)”の進(jìn)展以上に、蔡英文政権を可能な限り窮地に陥れないと、自國(guó)民に対する「示し」がつかなくなってしまうからだ。

つまり中國(guó)は、さまざまな手段を駆使して、臺(tái)灣世論の「反蔡英文」の雰囲気情勢(shì)に血眼になると考えられる。

そのために、最も有効なのは、経済面での落ち込みを?qū)g現(xiàn)することだ。しかし、中國(guó)はそれ以外にも、臺(tái)灣にとって“打撃”となる、ありとあらゆる分野で、成果を上げようとすると考えてよい。

もうひとつ、考えておかねばならないのは、中國(guó)における各部門の「功名爭(zhēng)い」だ。中國(guó)當(dāng)局は対臺(tái)灣問(wèn)題を含めて、外交擔(dān)當(dāng)部門の「分散」が目立つ。軍事?経済?政治面などに分かれて、成果を競(jìng)っている。

外交部（中國(guó)外交部）はむしろ、「パワー」の裏付けを持たない部門として、相対的に軽んじられる評(píng)価に甘んじてきたとの狀況がある。

宗教問(wèn)題を巡り中國(guó)とバチカンの「合意と成果」が出たとしても、バチカンが「中國(guó)との國(guó)交樹立。臺(tái)灣との斷交」に一気に進(jìn)む可能性は低い。ただ、中國(guó)が外交面で、臺(tái)灣が現(xiàn)在も外交関係を維持ししている22カ國(guó)に「切り込む」可能性は否定できないと考える。蔡英文政権に対して「外交面で勝利した」との「戦功」は、中國(guó)外交部にとって大きな「得點(diǎn)稼ぎ」になるからだ。（10月28日寄稿）

■筆者プロフィール：如月隼人

日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)したが、何を考えたか北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿ァＨ毡兢藨盲皮椁鲜长伽毪郡幛司幖浾撙蚣跇I(yè)とするようになり、ついのめりこむ?！钢袊?guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊?guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國(guó)については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報(bào)を発信。

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