習(xí)近平氏の「1強體制」くっきり、6中全會で黨の「核心」に、「反腐敗闘爭」の継続も確認

Record China    2016年10月29日(土) 16時20分

拡大

中國共産黨の第18期中央委員會第6回全體會議(6中全會)で、習(xí)近平総書記(國家主席)が黨の「核心」と位置付けられ、「1強體制」はさらに強化された。6中全會では「反腐敗闘爭」の継続も確認された。寫真は6中全會の會場の京西賓館。

2016年10月29日、中國共産黨の第18期中央委員會第6回全體會議(6中全會)で、黨の「核心」と位置付けられた習(xí)近平総書記(國家主席)。習(xí)指導(dǎo)部の2期目の人事を決める來年後半の黨大會に向け、「1強體制」はさらに強化された。6中全會では今後、「反腐敗闘爭」を継続する方針も確認された。

黨の歴史の中で、最高指導(dǎo)者を「核心」と呼ぶ表現(xiàn)が使われたのは、「建國の父」毛沢東主席、「改革開放」に大きくかじを切ったトウ小平氏、「天安門事件」後、総書記に抜てきされた江沢民氏の3人だけだ。中國メディアによると、6中全會で採択されたコミュニケは「習(xí)同志を核心とする黨中央が厳格な黨統(tǒng)治を率先垂範してきた」と強調(diào)。習(xí)指導(dǎo)部が進める反腐敗闘爭を高く評価した。

習(xí)氏を「核心」と持ち上げる動きは、今年に入って目立ち始めた??诨黏蚯肖盲郡韦狭?xí)氏に近いとされる天津市の代理書記らで、その後、北京市や湖北省などのトップもこれに追隨した。黨內(nèi)有數(shù)の政治勢力である共産主義青年団(共青団)の有力者で広東省のトップも「核心意識を強めねばならない」と間接的な表現(xiàn)ながら「核心」に言及。2月中旬までに、中國本土の31の省?直轄市?自治區(qū)の多くに広がった。6中全會に向けての“地ならし”だったとみられる。

「反腐敗」をめぐっては6中全會に先立ち、中國國営中央テレビ(CCTY)では17日から、汚職摘発で失腳した高官が、カメラの前でざんげする異例の特別番組が8回にわたり放映された。黨の監(jiān)督機関?中央規(guī)律検査委員會とCCTVの合作で、題して「永遠の途上」(永遠在路上)。汚職への厳罰姿勢を強調(diào)する習(xí)氏の演説映像を隨所に挾み、「反腐敗闘爭」に終わりがないことをアピールする內(nèi)容だった。

12年11月に発足した習(xí)指導(dǎo)部は「トラもハエもたたく」をスローガンに、胡錦濤政権時代の周永康?元政治局常務(wù)委員ら元最高指導(dǎo)部メンバーも含めて黨幹部らを次々に汚職で摘発。民間業(yè)者との癒著や役職を金で売り買いするなどの黨內(nèi)の風(fēng)紀の亂れを厳しく批判してきた。

しかし、腐敗體質(zhì)は根深く、改まる気配はない。中國メディアによると、黨規(guī)違反などで処分を受けた人數(shù)は13年に約18萬2000人、14年に約23萬2000人、15年に約33萬6000人と増え、今年も9月までに約26萬人が処分された。

中國全土にはびこる汚職は中央、地方を問わず権力が共産黨に集中する構(gòu)造と表裏一體。6中全會では「黨內(nèi)監(jiān)督條例」が採択され、中國共産黨新聞網(wǎng)は「権力行使の制約と監(jiān)督のメカニズムを整備し、権力は必ず責(zé)任を伴い、権力を行使すれば必ず責(zé)任を擔(dān)い、権力を亂用すれば必ず責(zé)任を追及される制度設(shè)計を整備する必要がある」と、その趣旨を解説している。(編集/日向)

この記事のコメントを見る

中國や韓國の専門知識を生かしませんか?
レコードチャイナではコラムニストを募集しています。
どしどしご応募ください!応募はこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務(wù)提攜

Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務(wù)提攜