2016年10月30日、中國とフィリピンの係爭地となっている南シナ海のスカボロー礁（中國名：黃巖島）周辺に展開していた中國公船が撤収したとされる問題について、フィリピンのロレンザーナ國防相は、中國海警局の船が依然として同礁周辺を巡航しているとした一方で、フィリピン漁民は妨害をされずに漁を行っていると語った。環(huán)球網(wǎng)が伝えた。

AP通信によると、フィリピン海軍が週末に上空から偵察した結(jié)果、少なくとも4隻の中國海警局の船がスカボロー礁周辺にいたという。ロレンザーナ國防相は「中國公船がいなくなったとする沿岸警備當(dāng)局の情報(bào)は間違っていた」と補(bǔ)足した。

フィリピンのドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)は、中國を訪問した際、フィリピンの漁民が今後數(shù)日でスカボロー礁に戻ることができるとの見通しを示していた。

中國外交部の陸慷（ルー?カン）報(bào)道官は28日の定例記者會(huì)見で、ドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)の訪中により中比関係は全面的に改善したとした上で、スカボロー礁でのフィリピン漁民への妨害行為をやめたのかとの質(zhì)問については「雙方は現(xiàn)在、まさに意思疎通を続けている」と述べていた。（翻訳?編集/柳川）