如月隼人 2016年10月31日(月) 14時30分
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中國共産黨は27日、24日から同日まで行った第18期中全會についての広報を発表した。同公報は、「習(xí)近平同志を核心とする黨中央」との表現(xiàn)を用いたことで注目された。寫真は第18期中央委員會第6回全體會議。
中國共産黨は27日、24日から同日まで行った第18期中全會(第18期中央委員會第6回全體會議)についての広報を発表した。同公報は、「習(xí)近平同志を核心とする黨中央」との表現(xiàn)を用いたことで注目された。
「核心とする」という表現(xiàn)はこれまで、毛沢東、トウ小平といった指導(dǎo)者、さらには江沢民元総書記(共産黨指導(dǎo)者としては「総書記」、政府內(nèi)では「國家主席」など。以下、同じ)に対して用いられた。しかし、胡錦濤前総書記に対しては「胡錦濤(同志)を総書記とする黨中央」の言い方がほとんどだった?!负诵摹工趣伪憩F(xiàn)は、報道で用いられることは時にあったが、使用はめっきり減った。
胡錦濤政権時代には、江沢民元総書記が極めて大きな影響力を持っており、共産黨の最高指導(dǎo)層である中央政治局常務(wù)委員の9人も、半數(shù)以上が江元総書記のグループとみなされていた。
胡錦濤政権は結(jié)局、「集団指導(dǎo)體制」を強調(diào)することになった。具體的な政策については、立場が近い溫家寶首相が采配を執(zhí)る場合が多かったので「胡溫體制」などとも言われた。したがって「核心」との表現(xiàn)も使わなくなったと考えられている。
さて、習(xí)近平総書記に対して改めて用いられるようになった「核心」という表現(xiàn)だが、日本人には、その「言葉のインパクト」が伝わりにくい面がある。原因は「漢字」だ。
日本は古い時代に中國から漢字を?qū)Wんだわけだが、日本語と中國語では同じ漢字語でも意味が全く違う場合がある。たとえば、中國語の「汽車」は自動車を指すなどだ。
さらにやっかいなのは「ほぼ同じ意味だが、ニュアンスが違う」という言葉もあることだ。例として、「原則」という言葉がある。
日本人が「原則」と言えば「例外もありうる」という含みを伴う場合が多い。しかし中國人が、少なくとも公式の場で「原則」と表現(xiàn)したら、「変更することが許されない大原則」とのニュアンスだ。同じ「原則」という言葉を使っても、主張の方向性は正反対ということになる。
「核心」という言葉だが、ここで問題になるのが「核」という文字だ。日本語でも中國語でも「中心部分」を指すことは同じだが、中國語の「核」は「全體の中での唯一無二」のニュアンスが相當(dāng)に強い。
話がずれてしまうが、このことに気づいたのは以前、中國人學(xué)者と議論をしていた時だった。(続く)
■筆者プロフィール:如月隼人
日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強したが、何を考えたか北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿ァH毡兢藨盲皮椁鲜长伽毪郡幛司幖浾撙蚣跇I(yè)とするようになり、ついのめりこむ?!钢袊慰諝荨工蛘i者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。
1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する。「中國の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報を発信。 Facebookはこちら ※フォローの際はメッセージ付きでお願いいたします。 ブログはこちら
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