<コラム>韓國人と北朝鮮人が好む日本食の違いとは?

北岡 裕    2016年11月5日(土) 14時(shí)0分

拡大

出版社の社長をやっている友人が半年に一度のペースで家族と仕事仲間を引き連れ、韓國から日本にやって來る。彼女たちをどうもてなすか悩んだ時(shí)期があった。資料寫真。

出版社の社長をやっている友人が半年に一度のペースで家族と仕事仲間を引き連れ、韓國から日本にやって來る。彼女たちをどうもてなすか悩んだ時(shí)期があった。

いわゆる居酒屋にラーメン屋、割烹料理のお店。日本を味わえる店に連れて行ったものの評価は芳しくなかった。そもそも彼女のオフィスのあるソウル西部の弘大入口の周辺は日食(韓國語で日本料理の意味)の店やラーメン店(かつて韓國の食堂で出てくるラーメンは総じて辛ラーメンのようなインスタントラーメンで、日本のような生めんを食べさせる専門店はほとんどなかった)が最近數(shù)多く出店するエリア。當(dāng)然彼女も、多くの日本食を口にしているはずだ。

悩みぬいた末に連れて行ったのが、名古屋系の某居酒屋チェーン店?!袱长欷厦牢钉筏ぃ 工缺伺嫌H指を立てた。以來、彼女と彼女の仕事仲間たちもすっかりこの店がお?dú)荬巳毪辘侨毡兢藖恧毪郡婴恕干饯沥悚螭诉Bれていけ!」とリクエストが來る。だが正直、名古屋系の料理は総じて味が濃く、健康診斷の結(jié)果が気になる年齢を迎えた私は食傷気味であったりもする。

韓國語で美味しいことをマシッタ(直訳すると『味がある』)といい、美味しくないことを マソプタ(直訳すると『味がない』) という。味の濃さ、あるなしが民族的な美味しさの基準(zhǔn)なのかと手羽先を頬張る彼女たちを見ながら推理している。

北の人たちは対照的に淡白なようだ。以前別のコラムでも書いたが、かつて訪日経験のある朝鮮人の案內(nèi)員(50代男性)に、日本に來たら食べたいものを聞いたら、そばと答えた。この話をあちこちでしたところ、現(xiàn)在平壌にいる訪日経験のある複數(shù)の朝鮮人が「そばを食べたい」「日本に來た時(shí)に食べたそばの味を忘れられない」と、今も十?dāng)?shù)年前のそばの味について懐かしそうに話すという。

また、數(shù)カ月から半年近く出張などで平壌に駐在する在日朝鮮人の方からはこんな話を聞いた。日本食が懐かしくなると、ホテルの商店で日本のだしつゆを買い、麺を買ってうどん狀のものを作り食べるという。その気持ちは私もよくわかる。韓國留學(xué)中戀しくなったのは、日本の缶コーヒーとだしつゆの味だったから。

日朝交渉が日本で開催されることがあったら、そばの名店に朝鮮側(cè)の外交団を連れて行くことを提案したい。そばを食べながら「交渉もそばのように末永くやりましょう」というベタベタの笑いを絡(luò)めてみれば、意外とうまくいくと書くのは楽観論が過ぎるだろうか。日本擔(dān)當(dāng)の案內(nèi)員は年齢故か性格故か交流の分?jǐn)喙胜?、なぜかベタベタのオヤジギャグを多用する傾向が強(qiáng)い。

■筆者プロフィール:北岡裕

76年生まれ。東京在住。過去5回の訪朝経験を持つ。主な著作に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」。コラムを多數(shù)執(zhí)筆しており、朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報(bào)」では異例の日本人の連載で話題を呼ぶ。講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。

■筆者プロフィール:北岡 裕

1976年生まれ、現(xiàn)在東京在住。韓國留學(xué)後、2004、10、13、15、16年と訪朝。一般財(cái)団法人霞山會HPと広報(bào)誌「Think Asia」、週刊誌週刊金曜日、SPA!などにコラムを多數(shù)執(zhí)筆。朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報(bào)」でコラム「Strangers in Pyongyang」を連載。異例の日本人の連載は在日朝鮮人社會でも笑いと話題を呼ぶ。一般社団法人「內(nèi)外情勢調(diào)査會」での講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。過去5回の訪朝経験と北朝鮮音楽への関心を軸に、現(xiàn)地の人との會話や笑えるエピソードを中心に今までとは違う北朝鮮像を伝えることに日々奮闘している。著書に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店?共著)。

twitterはこちら

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務(wù)提攜

Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務(wù)提攜