日本では現(xiàn)在、「偽裝結(jié)婚」が話題となっており、それが人気のドラマや映畫にも反映されている。そのテーマが冷めることなく話題になり続け、特に近年はそのことに拍車をかけるかのように、映畫やドラマで何度もテーマとして使われている。それらの作品から、日本における「偽裝結(jié)婚」の意味するところを垣間見ることができる。（文：湯禎兆。一財(cái)網(wǎng)掲載）

■「結(jié)婚」枠內(nèi)の「偽裝」

まず、「結(jié)婚」という枠內(nèi)での「偽裝」をテーマにした作品を見てみよう。巖井俊二監(jiān)督の最新作映畫「リップヴァンウィンクルの花嫁」でも「偽裝」が登場する。黒木華演じるヒロインの皆川七海は、地曵豪演じる鶴岡鉄也と結(jié)婚することになったが、結(jié)婚式に出席してくれる親戚も友人も少なく、 鉄也に「見栄えがしないからどうにかしてほしい」と頼まれ、綾野剛演じる「なんでも屋」の安室行舛に代理出席を依頼した。新婦側(cè)の來賓は全て雇われた人で、リハーサルで練習(xí)して新婦の友人を演じ、結(jié)婚式を何とか無事に乗り切る。しかし、すぐに鉄也の浮気が発覚し、結(jié)局離婚する。この流れは、結(jié)婚に「偽裝」が伴うと、結(jié)局は収拾のつかない結(jié)果になることを暗示している。

また、遊川和彥腳本のラブコメディドラマ「偽裝の夫婦」も偽裝結(jié)婚がテーマ。沢村一樹演じる主役の陽村超治は、高齢の母親の余命いくばくない病気を心配し、母親を安心させるために、天海祐希演じるヒロインの嘉門ヒロに偽裝結(jié)婚を申し込む。同ドラマでは、信頼できる夫婦関係とは何か、結(jié)婚に性関係は必ず必要か、「偽裝」の真の境界線を決めるものは何かなど、複雑な問題が入り混じっているものの、非常にコメディチックな雰囲気でストーリーが進(jìn)んでいく。

■「事実婚」も人気のテーマ

上記のドラマで取り上げられていたのは、「結(jié)婚」の枠內(nèi)でのバリエーションであるものの、日本社會には「事実婚」というもう一つの選択肢がある?！甘聦g婚」というのは、社會慣習(xí)上において婚姻とみられる事実関係があるものの、婚姻屆を出していない関係のことだ。日本における「事実婚」は、「契約結(jié)婚」に近い意味合いであることが多い。

遊川和彥腳本によるドラマで2015年1月から放送された「○○妻」は、「契約結(jié)婚」をテーマに、「事実婚」の様子を描寫した。同ドラマでは、誰もが認(rèn)める理想の夫婦だった主人公夫婦が大きな秘密を抱えていた。妻は婚姻屆を出していない契約妻で、3年毎に契約書を更新していたのだ。妻は、それが二人の気持ちを永続させ、夫に対して雑念を持たず、全身全霊盡くすことができる一番良い方法と考えていた。

現(xiàn)在絶賛放送中のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」も、「事実婚」が意味する所に焦點(diǎn)を絞っていると言えるだろう。家事代行をしていたヒロインの森山みくりは、雇い主だった草食系男子の津崎平匡に、「就職としての結(jié)婚」を提案する。そして、津崎と「契約結(jié)婚」（事実婚）して、家事全般を請け負(fù)う「家政婦」としての生活が始まる。同ドラマは、表面的にはラブコメディであるものの、「男女の同居」という問題にストレートにスポットを當(dāng)てている。契約に基づいて、男女が一つ屋根の下で暮らし、全てのことを「契約」という手段で処理することは本當(dāng)に可能なのだろうか？一つ屋根の下に住めば、プライベートが完全に守られるということは絶対にない。では、仕事と割り切った契約関係なら、トラブルを完全に避けることができるのだろうか？

しかし、突き詰めて言うと、これらドラマは、人気ドラマ「深夜食堂」の「こころ」に端を発している?！干钜故程谩工长硵?shù)年衰えぬ人気を誇るようになっている主な原因は、多くの人が身を置く都會の世界が舞臺で、そこでは無限の可能性を秘めた人間関係が展開されているからだ?！競窝b結(jié)婚」も表現(xiàn)の形にすぎず、その背後にある「契約」には、さまざまな感情が入り混じった人の思いが詰まっている。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KN）