日本のアニメ映畫が中國で人気の理由―中國紙

人民網日本語版    2016年11月29日(火) 1時20分

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「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」や「君の名は?!工袊情gもなく封切られる。同2作品を含めると、今年、中國で公開となった日本のアニメーション映畫は、過去最高の9作品となる。日本のアニメーション映畫はなぜこれほど中國で人気なのか。

名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」や「君の名は。」が中國で間もなく封切られる。同2作品を含めると、今年、中國で公開となった日本のアニメーション映畫は、過去最高の9作品となる。この數はすでにハリウッドのアニメーション映畫を超えた。では、日本のアニメーション映畫はなぜこれほど中國で人気になっているのだろう?業(yè)界関係者は、強固なベースと、數十年かけて構築してきたブランド力を武器に、日本のアニメーション映畫は海外でも大ヒットしているだけでなく、ハリウッド大作にも影響を與えていると分析している。斉魯晩報が伝えた。

■數十年かけてブランド力構築

今年、中國大陸部では、映畫の興行収入の増加ペースが鈍化したものの、公開された日本のアニメーション映畫の數は過去最高となった。ドラえもん、聖闘士星矢、ONE PIECE、ちびまる子ちゃんなどのキャラクターは、中國の日本の漫畫ファンによく知られ、次々と中國の映畫館で公開している。

既に上映終了、または現在上映中の日本のアニメーション映畫7作品のうち、「NARUTO -ナルト-」、「ドラえもん」、「ONE PIECE FILM GOLD」の興行収入は1億元(約16億円)を超えた。一部のハリウッド大作に比べると、見劣りする數字ではあるものの、日本のアニメーション映畫は製作費が安いことを考えると、良い成績を収めたといえる。公開數が過去最高となったほか、中國で初公開となった「ドラゴンボール」や「NARUTO -ナルト-」、「ONEPIECE」などの人気アニメは、中國の日本アニメのファンたちをも興奮させた。

日本アニメーション映畫が注目されていることは、數十年かけてブランド力が構築されてきたことと大きな関係がある。その典型的な例が、今月25日に中國で封切られた劇場版「名探偵コナン」シリーズの20作目「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」。劇場版「名探偵コナン」の20周年記念作品でもあり、シリーズ最高となる興行収入67億円の大ヒットを記録した。同シリーズは1997年から、毎年4月に公開されている。15年6月の時點で、同シリーズの興行収入は累計600億円を超え、動員數も累計4000萬人を超えた。

■安い製作費?高収益が中國公開の後押し

今年、中國でなぜ次々と日本のアニメーション映畫が公開されているのだろう?これは、昨年の「STAND BY ME ドラえもん」が記録的な興行収入となったことと無関係ではない。同作品は、中國で公開される日本のアニメーション映畫にとっては、ターニングポイントとなった。昨年4月、日本より約1年おくれて公開となった同作品の中國における興行収入は5億4千萬元(約86億4千萬円)と、日本の興行収入を超えるという、驚くべき記録となった。この記録に中國の洋畫配給市場と日本のアニメ界が大きな刺激を受け、今年の日本のアニメーション映畫ブームにつながった。

日本のアニメーション映畫が中國でも人気となっていることは、安い製作費?高収益ということとも関係がある。日本のアニメーション映畫が中國で公開されるとなると、ほとんどが中國の配給會社が配給権を買って「洋畫」として上映されるため、日本の製作會社側は興行収入の配當に関與しない。日本のアニメーション映畫は、配給権が比較的安いため、高収益を上げられる可能性も高くなる。

中國の映畫會社が、日本のアニメの投資や配給に參加しているのも、日本のアニメーション映畫が、中國でいち早く公開される要因の一つとなっている。今年に入り、中國の動畫配信サイト?優(yōu)酷土豆や愛奇蕓、映畫製作會社?光線影業(yè)などは、「NARUTO -ナルト-」に投資?配信したり、「ちびまる子ちゃん」を配信したり、「君の名は?!工喂_に関與したりした。これにより、日本のアニメーション映畫の日本での公開と中國での公開時間にそれほど差がなくなり、中國市場におけるマーケティングも非常に強化された。

■日本の漫畫のファンが中國での大ヒットの立役者

日本のアニメーション映畫が中國でも人気になっていることは、中國には膨大な日本の漫畫ファンがいることとも無関係でない。日本は「漫畫大國」で、「二次元」を特徴とする漫畫やアニメは海外で非常に高い人気を誇る。例えば、日本で、「漫畫の神」と稱される手塚治蟲の「鉄腕アトム」などの代表作品は、中國のほとんどの70後(1970年代生まれ)や80後(80年代生まれ)にとっては、子供の頃の良き思い出となっている。また、漫畫家?臼井儀人が1990年に「漫畫アクション」で連載を開始した「クレヨンしんちゃん」は、92年にテレビアニメ化され、中國でも広く人気を獲得した。日本では93年から、毎年4月に「クレヨンしんちゃん」の劇場版が公開され、臼井儀人が09年に亡くなってからも、変わらずそのパターンが守られている。日本のアニメを中國で支えている膨大なファンは、それが映畫化されてからも、大ヒットの立役者となっている。(提供/人民網日本語版?編集/KN)

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