2016年12月14日、弾劾訴追案の可決で韓國の樸槿恵（パク?クネ）大統(tǒng)領(lǐng)の職務(wù)が停止され6日目となった。この間、黃教安（ファン?ギョアン）首相が大統(tǒng)領(lǐng)権限を代行しているが、「代行體制」と思えないほど黃首相が精力的に日程をこなし、人事権の行使をにおわせる発言まで行ったことから、早くも「越権行為」ではないかとの指摘が上がっている。韓國?JTBCテレビが伝えた。

問題のきっかけとなったのは、大統(tǒng)領(lǐng)府首席秘書官による大統(tǒng)領(lǐng)権限代行首相への業(yè)務(wù)報(bào)告だ。黃氏は、序列では報(bào)告順が後になるのが通例の人事首席秘書官の報(bào)告をまず受けたという。この行為が、大統(tǒng)領(lǐng)権限である人事権の行使への積極的な意思を示したものと解釈された。また黃氏はこのほか、経済副首相の人事に関する発言も行った。

野黨はこれに即反応、「大統(tǒng)領(lǐng)になったかのように人事権を行使する態(tài)度には驚いた」「黃代行には経済副首相の人事を決定する権限はない」などとし、黃氏の行為は法的に認(rèn)められた代行の権限を越えていると指摘した。黃氏は樸大統(tǒng)領(lǐng)に近く、歴史教科書の國定化、日本との慰安婦問題合意、高高度防衛(wèi)ミサイル（THAAD）配備決定など樸政権の政策を忠実に推し進(jìn)めてきたことで知られている。野黨としては、弾劾可決を機(jī)に仕切り直しをしたいこうした政策が、結(jié)局は「大統(tǒng)領(lǐng)の代理人」の手によって進(jìn)められるのではとの懸念があるのだ。

野黨代表らからは「黃教安は樸槿恵大統(tǒng)領(lǐng)のまねをするな」「黃代行は弾劾可決を待っていたかのように、大統(tǒng)領(lǐng)気取りだ」などと厳しい批判の聲が上がっている。

一方、韓國のネットユーザーからはこれについて「越権は弾劾事由だ。おまえも弾劾されたいか？」「黃教安を弾劾せよ！」「心配が現(xiàn)実になった」「ろうそくは消えたわけじゃない。國民をばかにしないで」「これじゃ弾劾可決の意味がない」「自分が大統(tǒng)領(lǐng)になったと錯(cuò)覚してるみたいだね」「前から予見されていたことだ。この人こそ弾劾すべき対象」「今週末は黃教安の退陣要求デモをしないと」「樸槿恵の周りにはどうしてこんな人しかいないんだ」などのコメントが寄せられた。（翻訳?編集/吉金）