2016年12月15日、人民日報(bào)は、緩和醫(yī)療（生命を脅かす疾患を持つ患者や家族の生活の質(zhì)を改善する）を紹介する記事の中で、「中國でがんで亡くなる人は年間270萬人にのぼる」とした。

同紙は、「中國ではこの半世紀(jì)、末期がん、認(rèn)知癥、衰弱など、慢性的な疾患が主な死因になっている」と指摘。緩和醫(yī)療では患者の意志を尊重し、苦痛を伴う治療を行うのではなく痛みや不快感を取り除く方法で行うと紹介した上で、日本や臺(tái)灣でも導(dǎo)入され、多くの人が緩和醫(yī)療を通じて死へと向かっていくとした。ただ、中國では病院が積極的でないことや、人々の死への忌諱（きい）が根強(qiáng)いことからなかなか広まっていないという。

記事は、「中國では年間270萬のがん患者が死亡し、彼らは70％以上の貯蓄を使っている。緩和醫(yī)療を提供できれば家庭の負(fù)擔(dān)が大きく減り、醫(yī)療資源も節(jié)約（※中國では醫(yī)師不足が深刻）できるほか、質(zhì)のある『尊厳死』を?qū)g現(xiàn)できる」と訴えている。（翻訳?編集/北田）