日本の人気コンテンツを中國?アジアに大展開=日中3社が巨大市場狙い合弁會社設立―東京で調(diào)印式

八牧浩行    2016年12月27日(火) 7時0分

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日本と中國の3社が香港に合弁會社を設立、中國やアジアの市場で日本の人気アニメなどコンテンツビジネスを展開することになり、東京で調(diào)印式を行った。寫真は右から王麒誠漢鼎宇佑集団社長、水野英明BIGFACE代表取締役、後藤錦隆道紀忠華シンクタンク日本支社代表。

2016年12月19日、総合エンタメコンテンツ企業(yè)?株式會社BIGFACE(本社東京都?中央?yún)^(qū)、水野英明代表取締役)、中國の大手エンターティンメント企業(yè)?漢鼎宇佑集団(本社杭州市、王麒誠社長)、北京?清華大學系の道紀忠華シンクタンク日本支社(東京都?千代田區(qū)、後藤錦隆代表)の3社は香港に合弁會社「Hakim Bigface Interactive Entertainment Ltd」を設立、東京で調(diào)印式を開催した。

合弁會社は、株式會社BIGFACEの日本におけるコンテンツビジネスでの実績やノウハウと、漢鼎集団の中國におけるエンターティンメントビジネスでの実績やノウハウなどを相互に生かすことが狙い。3社が持つ経験やノウハウ、あらゆる経営資源を活用し、巨大なマーケットである中國やアジアで日本の様々なコンテンツビジネスを展開することを目的としている。

同日、株式會社BIGFACEで開催された共同記者會見で、同社の水野英明代表取締役は「日本の人気コンテンツを広く提供する。中國の巨大なマーケット規(guī)模と日本のアニメ人気が相まって、非常に大きな成功の可能性がある」と言明。王漢鼎集団會長は「アニメ好きな中國の若者のあらゆるデータを提供し、エンターテイメント分野をさらに発展させたい」と強調(diào)した。道紀忠華シンクタンクの後藤代表は「3社の合弁會社による中國進出は新たに日本のソフトを中國に普及させ、文化的にも産業(yè)的にも相互発展に貢獻できる。中國を中心としたアジアの懸け橋となる事業(yè)を展開したい」と述べた。

合弁會社の資本金は225萬香港ドル(約3400萬円)。出資比率は株式會社BIGFACEが40%、漢鼎集団と道紀忠華シンクタンクが合わせて60%。取締役會長に株式會社BIGFACE代表取締役水野英明氏、同社長に漢鼎集団の李鵬氏、取締役に後藤道紀忠華シンクタンク代表らが就任した。

株式會社BIGFACEは、今後、日本のコンテンツ原作者や制作委員會との様々なネットワークを活かして、合弁會社に様々なコンテンツのライセンスを供給する予定。株式會社BIGFACEはクロスメディア作品への參畫や、テレビ番組企畫制作やショップ事業(yè)も展開している。

漢鼎集団は中國におけるエンターティンメント事業(yè)に関する様々なメディアプラットフォームを保持。コンテンツの企畫や開発、事業(yè)展開で大成功を収めており、クロスメディア(多媒體)事業(yè)の根幹となるテレビ、映畫、ゲームなどの分野で大きな影響力があり、映畫館など多くの経営資源を持っている。漢鼎宇佑集団グループの市場価値は3兆円規(guī)模といわれている。36歳の王會長は「2016『80後』(1980年代以降生まれ)長者番付」で1位となった。

道紀忠華シンクタンクは中國政府系シンクタンクとして、事業(yè)における法的かかつ制度的な面での支援を行う。中國內(nèi)やアジア圏での戦略的な事業(yè)提攜等の展開を行ううえで、道紀忠華シンクタンクがもつ清華大學と清華ホールディングスの様々なネットワークなどの経営資源を活用していく。                        

◆中國で大ヒット相次ぐ日本アニメ

中國には日本のアニメファンが多い?!窷ARUTO」「ドラえもん」「ONE PEACE」「スラムタンク」「ちびまる子ちゃん」「キャプテン翼」などは人気タイトルで、「日本アニメ旅行ツアー」という旅行プランまであるほどだ。映畫においては、「STAND BY ME ドラえもん」が中國で大ヒットを収めた。これまで中國で公開されたアニメ映畫の興行収入の最高記録は2 0 11年公開の「カンフー?パンダ2」の6.1億元だったが、終了日までの30日間での累計収入は5.3億元を記録し、最高記録に迫る大ヒットになった。

さらに最近では?アニメ映畫「君の名は?」が2016年12月2日から劇場で公開され、初日の興行収入が7591萬元と、中國で上映された邦畫アニメの初日の記録を更新。3日間での興行収入でも昨年の「ドラえもん」を抜き歴代1位で大ヒット記録を伸ばしている。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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