平均壽命が80歳以上の日本では、定年退職する年齢は60歳からとされている?！父啐h者雇用法」は、60歳で定年を迎えた社員のうち、希望者全員の65歳までの継続雇用制度の導(dǎo)入を企業(yè)に義務(wù)付けているものの、経済界は、他の従業(yè)員の給料削減や若い従業(yè)員の雇用減少を招くと見(jiàn)ている。そんな中、活路を求めて中國(guó)にやって來(lái)る日本のエリート定年退職組がいる。環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。

若い時(shí)に高度経済成長(zhǎng)期を経験し、40年以上のキャリアがあり、海外に派遣されたこともある日本のエリート組は定年退職後も重寶される。

「ハロー！」。森田満さん（67）は取材の電話に出ると、英語(yǔ)で挨拶を交わした?，F(xiàn)在、士徳古斯工業(yè)設(shè)計(jì)（深セン）有限公司建築設(shè)計(jì)部の部長(zhǎng)兼営業(yè)部長(zhǎng)を務(wù)めている森田さんは、東京工業(yè)大學(xué)を卒業(yè)してから、長(zhǎng)年、建築業(yè)界の超大手?鹿島建設(shè)で働いていた。1985-96年には、ニューヨークやアトランタに派遣され、英語(yǔ)も流暢に話せる。これが、定年後に中國(guó)に來(lái)て働く際に非常に有用な武器となった。

「仕事が大好きで、あっという間に60歳になった」と森田さん。2009年に定年を迎えたものの、退職せずに會(huì)社に殘ることを選んだ。それでも、擔(dān)當(dāng)する仕事がどんどん少なくなり、以前のようにバリバリ仕事をすることはできなくなっていった。そのため、2年後に、おもしろみのある會(huì)社に転職しようと決意した。

「これは本當(dāng)に偶然で、縁があったから」。中國(guó)の會(huì)社に採(cǎi)用が決まった時(shí)のことについて、森田さんは、「ネット上で偶然、中國(guó)の會(huì)社が定年退職した日本人を募集しているのを見(jiàn)た。英語(yǔ)さえできればよく、中國(guó)語(yǔ)に関する要求は特になかった。今の會(huì)社はとても魅力的で、以前と同じ仕事ができる」と少し興奮気味に話した。

ただ、「同じ仕事」とは言っても、違いもたくさんある。「日本は、建築の面の規(guī)定が非常に明確で、厳しい。一方、中國(guó)では、融通を利かせなければならないことが多く、この點(diǎn)が一番大変」と森田さん。その他にも、中國(guó)の若者を育成するという責(zé)任を負(fù)い、「何をするべきで、何をしてはいけないのか、さらには、どのようにするのかなど、僕の數(shù)十年の経験を中國(guó)の若者に教えている」という。クライアントの多くが日本の企業(yè)であるため、森田さんは、それらの若者に簡(jiǎn)単な日本語(yǔ)や日本のビジネスマナーなども教えている。また、毎週末には、「暇になるのが嫌」と、日本に留學(xué)を希望している子供に數(shù)學(xué)を教えている。

取材を通して、定年退職後に中國(guó)に來(lái)て仕事をするためには、▽ネット上の募集に直接応募する▽中國(guó)の友人にサポートしてもらう---の2通りの方法があることが分かった。斎藤実敏さん（71）は後者にあたる。

斎藤さんは、大連遠(yuǎn)東數(shù)碼有限公司で顧問(wèn)として働いている?！割檰?wèn)」の仕事は忙しく、日本市場(chǎng)進(jìn)出を拡大させるための計(jì)畫(huà)を策定し、日本人のクライアントを接待するほか、中國(guó)人の従業(yè)員に日本語(yǔ)や日本のビジネスマナーを教えなければならない。

斎藤さんは大學(xué)卒業(yè)後、日立製作所に入社し、ソフト開(kāi)発に従事。第一線で仕事をし、管理者としての経験も積んだ。06年に定年を迎えた斎藤さんは、すぐに中國(guó)の會(huì)社から聲がかかった?！袱ⅳ胫袊?guó)のソフト會(huì)社の社長(zhǎng)が日本にわざわざ説得しに來(lái)てくれた。その時(shí)、その社長(zhǎng)から『日本市場(chǎng)を拡大するのが夢(mèng)。斎藤さんにそれを手伝ってほしい。明日からでも働いてほしい』と言われた」。そして、説得に応じて、翌年にその會(huì)社に入社し、3年後にさらなる活躍の場(chǎng)所を求めて今の會(huì)社にやって來(lái)たという斎藤さんは、「中國(guó)に來(lái)る前は、妻に『1、2年やったら帰って來(lái)るから』と話したが、結(jié)局もうすぐ10年になる」と笑いながら話した。

この10年、日中関係は非常に良い時(shí)もあれば、最悪の時(shí)もあった?！刚韦韦长趣戏证椁胜い堡?、民間において、僕はできることをやって、少しは貢獻(xiàn)できたと思う。普段、中國(guó)人の同僚に交じって、心を一つに協(xié)力して仕事をしている。また、テニスクラブも立ち上げ、週末に、テニスが趣味の中國(guó)人と日本人にテニスを教えている。中國(guó)のテニスクラブにもコーチとして招かれた。教えている中國(guó)人の多くが日本語(yǔ)を話せる。中國(guó)人でも日本人でも、みんな家族のように感じる」と斎藤さん。

中國(guó)で大きな貢獻(xiàn)をしている日本のエリート定年退職組の數(shù)に関する公式データはないものの、彼らは互いに連絡(luò)を取り合い、交流も行っており、必要な所に行って仕事をしている?，F(xiàn)在、そのような日本人が最も多いのは、深センや東莞、広州、上海、蘇州などの中國(guó)南方の沿海都市だ。そのような日本人は、中國(guó)で楽しく仕事をしながら暮らしている。唯一の悩みと言えば、言葉の壁や飲食店での注文などで、初めは現(xiàn)地の食べ物も食べ慣れないことだ。

森田さんや斎藤さんは今のところ、日本に帰る予定はないという。斎藤さんは、「同じ仕事でも、中國(guó)でもらえる給料は日本の半分。普通の日本人は定年退職後に日本で仕事をしたがり、海外に行く人は少數(shù)。でも、中國(guó)は僕にとって第二の故郷になっている。あと數(shù)年はここでがんばりたい」と話した。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集KN）