<2016年中國10大ニュース(5)>蔡政権発足で中臺に緊張、臺灣?観光業(yè)界に大ダメージ

Record China    2016年12月30日(金) 18時50分

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2016年の中國の出來事を振り返る「中國10大ニュース」。今回は中臺関係を取り上げる。資料寫真。

2016年に中國で起きた大きな出來事、話題となったニュースを10回にわたって振り返る。今回取り上げるのは、中臺関係。

臺灣で5月20日、蔡英文(ツァイ?インウェン)新総統(tǒng)の就任式が行われた。蔡氏が率いるのは獨(dú)立志向が強(qiáng)いとされる民進(jìn)黨だ。「一つの中國」原則に觸れられなかった就任演説に対し、中國側(cè)は「獨(dú)立志向を進(jìn)めることに斷固反対」「中臺が『一つの中國』原則を認(rèn)めたとする『92年合意』を明確に受け入れない限り、臺灣側(cè)の行政院大陸委員會との対話?連絡(luò)メカニズムを中斷する」と強(qiáng)硬姿勢を見せた。

蔡氏が総統(tǒng)選(16年1月)で圧勝した當(dāng)時、臺灣の識者からは中臺関係の先行きを懸念する聲が上がり、中國人観光客の訪臺が激減するとの見方も広がった。この予想は的中し、臺灣メディアは「5月20日から11月1日までに、前年同期比32%減になった」と報道。中國人観光客が犠牲となるバス炎上事故が追い打ちをかけ、8月には中國からの団體客を?qū)熼Tに扱ってきた旅行會社が業(yè)務(wù)を突如停止したとのニュースが「新政権発足後、中國人客減少により倒産した初の旅行會社」と注目を集めた。そして9月には観光関係者ら約1萬人が中國人観光客の呼び戻しを求めるデモに參加。これに対し、中國政府で対臺灣政策を擔(dān)當(dāng)する部署の報道官は「一つの中國」を認(rèn)めない臺灣側(cè)に責(zé)任があるとの認(rèn)識を示した。

臺灣交通部観光局の発表によると、2016年の訪臺旅行客は今月11日に1000萬人を超えた。昨年より9日早い達(dá)成だが、かつて40%を占めていた中國人旅行客の比率は30%に縮小したという。

中臺関係をめぐっては、トランプ次期米大統(tǒng)領(lǐng)が今月2日、蔡総統(tǒng)と慣例破りの電話會談を行い、中國が米國に抗議した。その後トランプ氏は「なぜ『一つの中國』に縛られないといけないのか分からない」と発言。中國の王毅(ワン?イー)外相は「『一つの中國』原則の破壊は中國の核心的な利益を損なうことに繋がり、結(jié)果として(原則を破壊した)本人を害するだけだ」と不快感を示した。また、中國外交部直屬の中國國際問題研究院の研究者からは「蔡政権下で中臺危機(jī)の勃発は避けられない」との指摘が出るなど、緊張感が漂っている。(編集/野谷

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