2016年に中國(guó)で起きた大きな出來事、話題となったニュースを10回にわたって振り返る。今回取り上げるのは、アニメ映畫「君の名は。」の大ヒット。

日本で8月下旬に公開された新海誠(chéng)監(jiān)督のアニメ映畫「君の名は?！工裨?日、中國(guó)のスクリーンにも登場(chǎng)した。日本公開1カ月足らずで興行収入100億円を突破したこの作品は中國(guó)でもヒットを飛ばし、初日は金曜日にもかかわらず7400萬元（約12億5000萬円）強(qiáng)を記録。中國(guó)青年報(bào)は26日付の記事で「すでに興行収入5億5700萬元（約94億円）に達(dá)し、昨年の『STAND BY ME ドラえもん』を抜いた」と紹介、「中國(guó)で公開された日本映畫の歴代興行収入記録を更新したほか、英語以外の輸入映畫としても新記録を樹立した」と報(bào)じた。

新海監(jiān)督は中國(guó)公開が目前に迫った11月下旬、北京を訪れ、中國(guó)伝媒大學(xué)で開かれた學(xué)生らとの交流會(huì)に出席している。この席で上映されたのは、監(jiān)督への思いや作品公開への期待を伝える短編フィルム。制作したのは中國(guó)の映畫ファンで、監(jiān)督からは「北京に來たのは初めて。中國(guó)の人々がこんなに僕のことを知ってくれているとは思ってもいなかった」との言葉が出た。一方、「君の名は?！工蜩a賞した人からは映像美やストーリー性を稱賛する聲が上がり、「中國(guó)で実寫化される」との情報(bào)も。このような盛り上がりの中で、海賊版DVDの橫行や作品を見た人が一部の「憤青（愛國(guó)?反日思想が顕著な若者）」から非難されるという殘念なニュースも報(bào)じられた。

中國(guó)では今年、「君の名は。」を含め日本映畫計(jì)11作品が一般上映されている。これだけの數(shù)の作品が上陸したきっかけを作ったのは昨年5月に3年ぶりの日本映畫として公開された「STAND BY ME ドラえもん」だ。その記録を超えた新海監(jiān)督の「君の名は?！工?、2017年の中國(guó)映畫市場(chǎng)にどんな変化をもたらしてくれるのだろう。（編集/野谷）